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敵は自分の中にあった【カミーノへ行こう!準備編その7】

暫くぶりのカミーノ日記です。
6月の歩きを最後に、歩く準備はしまいと思っていたのですが、山人(やまんちゅ)にさそわれて、河口湖近くの黒岳に登ってきました。

8月とはいえ、そこそこに標高がある(1000メートルくらいから登る)し、東京じゃないからまだ涼しいし、なにより登山口まで車で行くので本気で上りに必要な荷物以外はいらない、という、

めちゃくちゃ楽勝じゃん

というコースでした。
このくらいだったら、中高時代の登山の方がよっぽど大変だったわい。
余裕余裕。

といいつつ、いくつかの懸念を抱えての登山ではありました。
一番気掛かりだったのが、もう半年以上患っている足底筋膜炎。
足が疲れてくると足の裏から踵が痛くなる。
あと普通に押すと痛い。
現在鍼灸で治療中、整体の先生にテーピングも教わって、ハイカットの足首保護する登山靴で臨みました。

結果として、足は全く問題ありませんでした。
よかった。

だがしかし、敵は足ではなかったのです。

敵は自分自身だったのだ。

登山口に入ると、足元はふかふかとした落ち葉の道。
高尾山とかの整備された山ばかり登っている身としては、「おお!なんか数年ぶりの”山道”だー!!」とテンションが上がった。
のも束の間。
すぐに息が切れ始める。

わたし、きほん、たいりょく、ない。
きんりょくも、ない。

とにかく息が上がるんですわ。
足は疲れていないし、水もちょいちょい飲んでるのだけれど、とにかく息が切れる。
あまりにも息が切れるので、100m歩いては休み、100メートル歩いては休み、という、お前さん山ははじめてかい、というような有様で登り続けることとなった。
最悪なことにこの山、「登ったのに降るんかーい!」みたいな起伏がなくて、上までひたすら登り続けるのだ。
息が休まる暇がない。

へろっへろに息が上がって(体力はある)、ようやく山頂到着。
美味しいコーヒーと美味しいお菓子を食べ、富士山を堪能し、さて降ろうというころ。

あたまが
いたい
です

登りの途中から、頭がずっきんずっきんし初めていた。
いやまあ、高山病の薬を(お試しで)飲んでいたので、大丈夫っしょ、と思いながら、休憩がてら頭痛薬を投入。
だけど痛い。

心当たりは大いにあった。

熱中症。

はーい、熱中症ですね!
間違いないね!

まず、登りながら水を500mlしか飲んでいなかった。
なぜかって?
この山、下山するまでトイレがないんだよ!!!
(3〜4時間の行程の予定)
流石に自然に帰る気はしなかったので、ほんとに口を湿らすくらいしか水を飲まなかった。
だって喉は乾いていないんだもの。

でもわたし、とにかく汗っかきなんですわ。
すぐ汗をかく。
とにかく体内が暑い。
(そのくせ寒がり。)
外気温ではなく、自分の熱で熱中症になった。

そんなわけで、サクサク下山開始。
帰りはほとんど起伏のない平坦な下り坂。
助かる助かる。
ひどくなっていく頭痛を抱えながら、なんとか降りる。
途中、山道から道路に出たところでトイレを発見!

なんとか人権を失わずにすみ、ようやく水と麦茶1Lをがぶ飲みする。
が、この時点でもう手遅れである。
塩飴を舐めつつ、友人の冷感タオルを氷水につけたのを貸してもらい、車まで戻ってかき氷。
それから冷房ガンガンの車内で冷たいタオルを頭に乗せ、お昼ご飯へ向かい。

そのあとようやく温泉!
水風呂へダッシュ!
冷たくて入れない!
一回シャワーで体を冷やしてから水風呂再チャレンジ。

あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
きく〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

せっかくの温泉、水風呂とぬる湯ちょっとで済ませましたとさ。
さらにポカリ1本を追加して、ようやく落ち着いた。
ふーやれやれ。
いやあ、玄人2人のおかげで生き延びたね。
1人じゃやばかった。

敵は己の体

わたしは熱中症になったのだが、友人は汗もかかずというレベルの登山であった。
人って、体感温度がこんなに違うんだね…… という発見。
自分、人より体温上がりやすいんだな、というのが今回の発見であり今後の課題となりました。
こりゃだめだよ。
いくら9月のスペインが涼しいとはいえ、ピレネー超えは25キロくらい(そのうち半分が上り)なんだよ。
外気温が涼しくても、自分の体温で熱中症やら脱水症状になりかねない。

そんなわけで対策としては、
・水だけじゃなくて甘い飲み物とかも飲む
・息が上がったらとにかく休憩、ゆっくり登る
・いざとなったら自然に帰る覚悟をしておく
という感じかな。
あ、塩飴じゃなくて梅干しのタブレット持っていきますので、塩気はそちらでとります。

うーん、熱中症、怖いですね。
とにかく喉が渇く前に水!
たまにポカリ!
これで生き延びようと思います。

熱中症対策でまた荷物が増えました。

放っておいても好きなものを紹介しますが、サポートしていただけるともっと喜んで好きなものを推させていただきます。 ぜひわたしのことも推してください!