ろんぐろんぐうぇいとぅLogrono【カミーノへ行こう:本編その9】

本日の歩行：28.5キロ、8時間50分

全行程の中でも最長を誇る（明日も同じ距離）、本日の行程。
明日の方がアップダウンがあるので荷物配送サービスを使うことにして、今日は荷物背負って歩いてみた。
結果、死んだ（足が）。
ついでに肩も死んだ。
だめだね、無理したら。

それでもモデルスピードが7〜9時間だったから、休憩含めて9時間というのは荷物の量を考えたら本気でがんばったと思うのよ。
今日こそ6時半に出発。
真っ暗な中をヘッドライトを頼りに歩く。
ちらほら前後に歩いている人がいるけど、基本1人。
この時間、結構好きかもしれない。

前方の暗闇に明るい丘が見えるから、あれがはじめの到着点だろう。
だんだんと辺りが明るくなってきて、振り返ると真っ赤な日の出に朝日に照らされる雲。

これだよ。
これが醍醐味だよね。
そんな感じで2時間ほどで最初の村に到着。
ジュースを飲んで20分ほど休憩し、次の町を目指す。
次の町までは山の登りがありつつ、約3時間。
少々急な坂といっても、まあ程度が知れているのでそれほど大変じゃない。
大変だけど。
荷物重いけど。

前方に町が見えてきてからが本番で、大体そこから1時間弱かかる。
1時間弱の間、町と自分を遮るものが何もないってすごい。
この度を始めてから思ったけど、初期のポケモンのさ、朝昼夜時間帯ができたときがあったじゃん。
あれ、夜しかでないポケモンを取るためにがんばって夜の草むらを行き来してたけど、あれ無理じゃない？
ポケモンは運んでもらってるし、HPなくなったらボールの中でお休みだけど、主人公動きっぱなしだよ！？
主人公少年だよ？？？
少年の体力考えて？
無理だから。

そんなことを考えながらひたすら歩いてようやく12時前、お昼ごはんポイントに到着。
もうこのところ毎日トルティージャとハムサンド食べてる。
美味しいけど。
そろそろ別のものが食べたい。
でもわざわざコース頼むのがめんどくさい。

お昼ごはんは十分休んで、足のストレッチもして、最後の行程、8キロちょっとに挑む。
時間をかけて歩くのはまあいいんだけど、時間が遅くなると太陽が真上から西側（つまり自分に向かって）差すので、暑さがキツい。
だからできるだけ早く出発したいんだよ。
そして到着したいんだよ。

そんなわけで、さいごの8キロは11キロの荷物と降り注ぐ日差しに苦しめられながらとなった。
正直暑いと重い以外の感想を覚えていない。
そして今回、わたしはついにスマホに頼った。
これまでは、音楽を聴くなんて野暮なことしないで、自然の音を楽しもうと思っていたんだけど、もうむり。
脳内再生が不可になったので、いい感じに長めのプレイリストを選ぶ。
時速2キロくらいののろのろ歩きになりながら、目の前に広がってきたLogronoの街の大きさを見て気が遠くなる。
だって街が大きいということは、街に入ってから宿までが遠いんだよ。

グーグル先生で28分、とでている行程を、多分40分くらいかけて歩いた。
プレイリストの曲はあと2曲残ってた。
セーフ。
これが終わってたら心が折れていた。

さて、宿に着き、シャワーを浴びて洗濯し、ストレッチをして足のケアをしようとしたところ、テーピングがついに切れた。

ここから1時間、テーピングを求めて街の薬局を3店舗巡ることになる。
あと足が虫に噛まれててものすごいことになっているのに、荷物に入れたはずのタイガーバームが見つからない。
虫刺されの薬も買って、1時間後、比喩ではなしに足をバキボキいわせながら宿に戻り、足のマッサージ。
クリームとカッサでゴリゴリするも、なかなかむくみも腫れ感も引かない。
クリームが落ち着いたら薬を塗って寝よう。

そんなわけで、あまりにも眠いわたしは5時過ぎにはバルで簡単な夕食を済ませ、これから寝ます。
Vlogの余裕は全然ないことがわかった。

明日もがんばろう。