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ChatGPT4などのAIの進化に伴う自分自身の向き合い方の気持ちを書き残す

ここ最近のAIの進化について、いよいよ自分自身の仕事の大部分を代替するくらいまで能力が高まってきたと感じるので、現時点での考えを残しておきたい。
進化がものすごい速さで進んでいるので、数ヶ月後とか数年後に振り返ったときになんて浅はかな考えだったのだろうとか、だいぶ本筋を外していたなとか思うかもしれない。そういうのを後日振り返りたい意味を込めて書いている。

自分自身が体で本質的に理解していることが大事になるのではないか

検索エンジンが出てきたときも、検索すればいいので何かを覚える必要はないといったような考えが出てきたけど、結局ある程度の知識は持っていなければならなかった。少なくとも「正しくググれる」程度のベースラインが必要であった。それに加えて、ウェブの世界は玉石混交であるため「その情報が正しいか」を判断できる程度の知識も必要だった。ただ後者のほうは、実践することで確認するということもできるので(ソフトウェアでいうとプロトタイプを動かしたりテストコードを実装したりなど)、そういうスキルも必要だった。
ChatGPTについても基本は同じで、何らかの指示が必要である以上は、
詳細な要件定義ができることが重要であり、ソフトウェアシステムをつくるうえにおいてはシステムを実際に動かすことのできるスキルが重要。そういう意味では必要なスキルはそれほど変わっていない。

まるっと1つの世界観を把握して語れることが重要になってくるのではないか

前項とも関係してくるけど、全体(「広く」「長く」)を把握していることが重要である気がする。
ただこれはAIに対して個別のINPUTをするのが面倒であるという現時点での制約によるところが大きい。ライフログ的な手法で、既存の仕事のログとか周辺知識をすべてAIにインプットするのが容易になったときは、AIのほうが妥当な価値判断をできるようになる世界は遠くないと思う。
それよりは新しい世界観のようなものを作る・提示できることが重要なのではないかとも思ったが、これもAIに代替されそう。考えがまとまってない。

英語スキルの重要性が(却って)増すのではないか

いま出てきているChatGPTなどのAIはLLM(Large Language Model)と呼ばれており、自然言語での受け答えを得意とするが、事前の学習データは日本語よりも英語のほうがはるかに膨大な量があるので、英語で扱うほうがはるかに精度が高いと言われている。
DeepLなどの翻訳ツールを使えばいいのではないかとも思えるが、(1)いちいちツールにかけるひと手間がロスであること(2)DeepLも間違いをする可能性が排除できないとすると生成された英語を見直す手間が必要、という二点を鑑みると、英語を直接扱えることは有利にはたらく。
テキストだけではなく音声対話についても言えて、いちいち翻訳というフィルタを挟むと対話のロスが生じるので、直接AI(あるいは人間と)英語で直接対話できるということの重要性が減らないどころか、却って大きくなる。

(現時点では)AIは自分の仕事を完全に代替するというよりアシスタント

必要な作業時間は減るので作業工数的なものは減るので、自分の仕事も部分的には減る。減るというか少ない時間で終えられるし、終えることを求められる。これまで2〜3日かかっていたことを、これ確認・微修正含めて1時間で終わるよね?みたいな。
自分の仕事をAIがまるっと持っていって代替してしまうというよりは、AIをアシスタント的につかって工数を大幅に削減するような使い方が主になるのだと思う。
ただし「これまで自分がやってきたような仕事」が減るのであり、既存の仕事を少ない時間で終えたことで空いた時間で何をやるのかが問われるのだと思う。「広く」か「深く」のどちらかだとすると、基本的には「広く」であり、担当領域を広げていく必要があると思う。
私はウェブバックエンド・クラウドを主戦場とするソフトウェアエンジニアだが、フロントエンドやスマートフォンアプリもやれるようになる必要がある気がする。


既存のシステムとのインターフェースの課題が解決されれば、完全に自律的なAIが出てくるのも時間の問題

まだ当面自分の仕事は大丈夫みたいな漠然とした気持ちがあるけど、それはたぶん現状維持バイアス。
AIが人間の領域を侵食していないように見えるのはインタフェースが未開発であるからであり、それが整備されてくるとあっという間にAIが日常生活や仕事の中心に入ってくる。
現時点ではChatGPTなどのAIはこちらからのアクションが必要なツールであるが、スマートフォンやスマートウォッチでの利用は数カ月後には当たり前になっているはず。
現時点でのGoogleアシスタントやSiriの微妙さは言うまでもないが、こういったツールの精度・利便性が圧倒的に向上するのがまず直近来ると思う。

最近自分の人生観や仕事観に大きな影響を及ぼしたものとしては東日本大震災とコロナ禍があるけど、直接比較するものではないが、それくらいのインパクトはあると思う。そしてそれは震災みたいに特定の1日で何かが劇的に変わるとかじゃなくて、ここ数年くらいでじわじわと進んでいき、いつの間にか全然世界変わってたよねみたいな感想を抱くようになると思う。


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