移住先としてのマレーシア(2015年時点)

(2015年に執筆した記事です)

前回書いたテクノロジーの発展に加えてもう一つ、子どもたちの教育を考える上で重要な要素。

それは、「グローバル化の進展」だと僕は考えています。

ここに来て、海外の人たちと接したり、一緒に働くことが増えているな、と感じます。僕は先日家族旅行で箱根に行ったのですが、外国人の多さに驚きました。美術館の受付の人は英語を話していて、ロープウェイの乗り場案内は日本語以外の言語が数種類。

こんな箱根、見たことない!

テレビ番組も、最近はなぜか「外国人から見たニッポン」的なテーマのものが多いです。これも国民に、グローバル化を徐々に浸透させるためのものなのか?何か意図的なものを感じます。

とにかくグローバル化はもう始まっていて、これからもますます進みます。
今の子どもたちはその変化の中で、生きていかなければなりません。

先述の「WORK SHIFT」にも、コンピューターにはできない仕事である「創造力」を発揮するには、異質な人達との協働が必要だと書かれています。
つまり、いろいろな国の人たちとコミュニケーションを取って仕事をしていく、ということです。

これまでは、海外のビジネスマンと言うと、いわゆる「欧米」の人たちを思い浮かべることも多かったと思いますが、僕たち夫婦は、これからはアジアだなと思っています。

米国国家情報会議が編集した「2030年 世界はこう変わる」では、2030年までには国際社会の権力構造が変わり、1750年以降続いてきた欧米中心主義が反転し、アジアが再び国際社会と国際経済の主役になると述べています。

また、経済・社会予測の専門家、BIノルウェービジネススクールのヨルゲン・ランダースは「2052 今後40年のグローバル予測」の中で、この先も英語(世界で10億人)が主導的な地位を維持するとしながらも、北京語(世界で15億人)を習得することの重要性も説いています。

参考URL ランダース教授、40年後「米国貧しく、中国5倍豊かに」
北京語が英語と並んで公教育に入ってくる日もそれほど遠くないかもしれません。
世界でも有名な投資家のジム・ロジャースは、これからはアジアの時代だとしてシンガポールに教育移住をしました。
中国語の習得のため、娘さんをインターではなく現地のローカル学校に入れています。

でもやはり、僕たちにとっての行き先は経済成長真っ最中の刺激的なアジアではなく、成熟した文化のヨーロッパかな、と考えていたのですが、妻が突然「マレーシアってどうよ」と言い出し、そのままの勢いで先日、マレーシアの第二の都市、ジョホールバル教育についてのセミナーに参加してきました。

実際にジョホールバルに母子留学をされている方が話してくれたそうです。
詳しくはまた別のページを割いてご紹介しようと思いますが、妻からのインプットをまとめると、

●ジョホールバルというマレーシア第二の都市のインター校のなかに、値段的にもまあまあ(年間50万円ほど)で、中国語にも触れられる良さそうな学校があった
●ジョホールバルはシンガポールから一時間なので、何かと便利
●ジョホールバル、投資先としては面白そう(教育には関係ないです 笑)

どろんこ育児推進派の妻としての懸念は、その自然環境の少なさ。
マレーシアは、野生のオラウータンが住むジャングルのような大自然はあるけれど(妻は行ったことがある)子どもが放課後遊びにいける公園などの「ちょうどいい自然」はなさそうだという点。

シンガポールに住む友人にFacebookで聞いてみると、「国としてはとても便利だけど、確かに自然が恋しい」とのこと。
これは一度自分たちの目で見に行ってみないとわからない、ということでマレーシアに行ってみることにしました。(ついでにシンガポールも)

またまとめます。

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