息の根を止める
息の根を止めると言う言葉がありますが、体の中で息の根とは肺ですね。
肺は、臓器の中でも傷つきやすく、傷むと回復しにくい臓器です。ブドウのふさの様になっており、ブドウの一粒一粒が肺胞と言われているものです。肺胞は、空気を取り込んで、膨らんだり縮んだりして二酸化酸素と酸素の交換をしています。
喫煙によって、この肺胞の膜や細胞が壊れて起こる病気が、COPD(慢性閉塞性肺疾患)です。COPDには、気管支が細くなる慢性気管支炎と肺がスカスカになって呼吸が辛くなる肺気腫があります。発病者の9割以上が愛煙家と言われています。
COPDは、空気の通り道(気道)から肺に炎症が広がり、咳・痰・息切れなどがゆっくり進み、悪化していきます。重症化すると、陸で溺れる苦しみを伴うようになります。
煙草には、200種類以上の有害物質があります。喫煙者ほど、体の血流を良くし、有害物質を分解する力を高めることですね。腸内細菌は、約3000種類もの酵素を作っています。物質を分解するのも体内酵素の力です。
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