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IELTSリーディング8.5を独学で取る 5つの勉強法

IELTSリーディング8.5を独学で取る 5つの勉強法

Taigaです。ご覧頂きありがとうございます!
私がIELTSリーディング8.5を独学で取得した経験をもとに、勉強法を5つに大分して紹介します。
IELTS向けにはなりますが英語リーディングで広く使える内容も多数含みます、参考にどうぞ!



 ①【入門】これだけは読もう『ロジカルリーディング』

これから英語を始める方にも、既にある程度のリーディング力がある方にも。一概してお勧めしたいのが『ロジカルリーディング』です。

論理の観点から英文理解を試みるという本になります。
英文では論理が肝になりますが、ロジカルリーディングでは三角法というアメリカの学生が学ぶ論理の技法で解説が進んでいきます。
これは筆者の主張を明確にするためのものなので、読んでいくとあらゆる英文に応用できる読み方が身につきます。

ロジカルリーディングで素材となっている英文のレベルはTOEIC程度のものが多く、和訳もあるので初心者でも問題ありません。
低いハードルでありながら、ロジカルリーディングを読んで得られる知識・技法は英語リーディングだけでなく現代文や日英のライティングにも応用できるという一石二鳥以上の本です。
英語リーディングの始め方に迷ったらまずはここからスタートしましょう!


②【単語】量よりも基本的な語彙の「質」を整える

単語については別の記事でも詳述していますが、本記事では要旨程度に留めます。
端的に言うと

単語は1つずつ独立して覚えず、類義語や対義語を意識しながら頭の中で大きなネットワークを作るべき

その目的を達成しやすいように編集されている単語帳を選ぼう

という話です。
特にIELTSは「パラフレーズ試験」と言ったりするほど単語パズル的な問題も多く、IELTSスコアアップのためには必ず意識したい点です。

ここでは「大学受験で英語は勉強したけどもう忘れてしまった』という位、IELTS4.5から6.0位の英語力を想定して単語帳を紹介させて頂くと、ぜひ使いたいのは
鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』『Distinction 2000』の2冊いずれかになります。 (どちらか片方で大丈夫です!鉄壁は大学受験用ですがお気になさらず)

以上2冊ともレベルは高めですが、いきなり始めてしまって構いません。
というのは、この2冊に載っていないほどの基本単語は一度辞書を引いて詳細に確認する必要があるからです。(辞書も必ず用意してくださいね!)
大学受験生には「ターゲット→鉄壁」の流れを踏む人も多いですが、個人的には二度手間だと思います…

鉄壁やDistinction 2000だけでもリーディングに必要な単語の大部分が身につきますが、実際にIELTSリーディングを解く中では心もとなく感じる事も出てくるでしょう。
そこで、上の2冊と上手く繋がるレベルの単語帳には『英英英単語 上級編』があります。

ただここまで来ると乗ってる単語全部覚えろ!という範疇ではなく、むしろリーディング問題中に出てきた知らない単語を確認するくらいの用途で構いません。
上位8,000-10,000語くらいの単語は
「知らなくても文脈で解ける、けど知っていれば一発で正解できる」
という問題作成に使われる事が多いです。

難易度の高い単語を数多く覚える事は重要ではありません。
基本的な単語の「質」を整えること、その上で知らない単語は意味をある程度正確に予測することの方が100倍大切です。


③【文法】わかるから使えるへ

英文法といえば「感覚でなんとかなる」派も多いでしょう。 私も概ねその考えですが、だからこそ感覚を磨く事が重要です。
そのために私達非ネイティブが独学で出来ることは何でしょうか?
少なくとも4択問題をひたすら解いていく事ではありませんね(そもそもIELTSリーディングでは文法を直接聞かれません)

包括的、体系的な文法書に目を通すというのが妥当な方法です。
ただし堅苦しくて嫌になりがちなのが文法ですので、面白さも捨てがたい… そんな要求を満たしてくれる一冊があります。『表現英文法』です。

「わかるから使えるへ」という魅力的な売り文句の通り、約750ページにわたって "実用的な" 文法解説が続きます。

例えば…
定冠詞theは何かを限定するというのはご存知の通りですが、その背景には「お互いに共通して知っているもの、こと」という認識があります。そこで会話中でtheを多用しすぎると、自分の知っている事は相手も全部分かっていると考える自己中心的な人だと思われてしまうそう(!)
これと同様に「そういう事が知りたかった!」という発見がとても多いのが表現英文法です。時間はかかりますが一度通読し、能動的に使っていける文法力を身に付けましょう。

IELTSリーディングではそれ以上の文法の勉強は要らないでしょう。
リーディング問題の復習として文構造を捉えたり、忘れた都度文法の辞書的に表現英文法に戻ったりすれば問題ありません。
間違いなく単語の方が重要だし時間をかけるべきです。


④【リーディング問題】間違えた原因を特定する

受ける試験の過去問は最も基本的な教材です。一応『IELTS 本番形式問題3回分』を出しておきます。

リーディング力そのものを底上げするために、試験の種類に捕らわれず様々な問題に取り組むのも手です。ただどんな問題を解くにせよ、復習時に「なぜ間違えたのか」を必ず確認してください。

私のやり方では間違えた原因を「語彙」「文法」「読解ミス」「ケアレスミス」の4つに分類します。
A.「語彙」「文法」が原因:覚えていなかった事項を再確認
B.「読解ミス」「ケアレスミス」が原因:間違えた理由を抽象化してリスト化

B. は例えば
(選択肢4つから正しいものを選ぶ問題において)
「不正解の選択肢の文の前半だけを見て判断してしまった。前半は合っていたが後半が違った」
のような形です。
これを繰り返して間違えた原因リストを作りました。それを見て注意を払いながら問題を解いたり、試験直前に確認したりしていたのが非常に効果的だったと思います。


⑤他人に教える

地道に①から④を行っていけばかなりの英語力が付くはずですが、最後にもう一押し。身の回りで英語を頑張りたい人を見つけ、あなたが教えてみましょう!

私はIELTS講師をしていますが、教えるというのはただ解くより何段階も高度です。
・答えの根拠、大事な一文はどこか
・覚えるべき単語はどれか
・どのようなミスの可能性があるか
などの情報を伝えて効果的にリーディング力を伸ばしてもらうために、まず自分自身で文章と問題の解像度を上げる必要があります。

視点を変えるという事が大切で、「解く側」から「教える側」、さらには「作る側」に立って初めて気づく事も多いものです。

問題は必ず何らかのポイントがあって作られます。特定の単語を知っているか、引っ掛けの選択肢を選ばないか等々。
自分が作った誤りの選択肢にまんまと引っ掛かって欲しいのが問題制作者の性というものですので、その優越感のような気持ちを理解することで、いざ逆の立場になった時にあなた自身が引っ掛からない確率が上がるという訳です。
不正解の問題の作り方が見えてくれば、それを④で述べた間違えた原因リストに追加するのも良いでしょう。

一度だけで構いません。ぜひ問題と解説や和訳の制作から解説まで一連の流れを経験してみて欲しいと思います。


最後に

①~⑤で私がIELTSリーディング8.5を取れたのは事実ですが、これらは私がやっていて楽しいと感じた勉強法でもあります。
英語力は特に、自分が楽しいと感じるやり方で伸ばしやすいという側面が強いと感じる事が頻繁にあります。紹介した方法にアレンジを加えつつ、あなたとっておきの方法も見つけたらぜひ教えてください。 

英語力向上を応援しています!!

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