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子どもの問題の原因は、母親の養育態度か

前回scが「あなたのお子さんは、自立するのは難しいでしょうね」と言った。
壁は高ければ高いほど困難ですから、と。
壁というのは、私のことだ。
私も私でその時期に気づき始めていた。
息子の不登校は私に原因があると。
だれもお母さんが原因ですよ、と言わない。腫れ物に触るかのように「お母さん頑張ってるね」「辛かったら仰って下さいね」「大変ですね」と気を遣ってくれる。
ついつい【不登校の子供を持った大変なお母さん】になりがちである。
息子は自閉症だし、母親の私に対して同情の意味も込めて労ってくれるのかもしれない。

しかしタイトルにも述べたように子どもの問題の原因は私の養育態度なのだから私が悪いのである。自閉症でも学校に通っている子はたくさんいる。
息子が不登校になったのは、他人に伝えられない私の内的な気持ちが子どもに投影されているからなのではないか。
行き場を失った私の思いがすべて息子へと吹き込まれ、息子が成長し独立していくことを妨げているのだろう。
私にどれだけの問題があって、それがどれだけ息子に迷惑をかけているか理解が深まるたびに見えてきた。
恐らく私の生きられなかった人格、私の影を息子は生きている。

息子は本当はできるのにできないと思い込んでいるところがある、と言われた。
これは数年前にk式を受けた際にも言われた。
そして今回は、あなたもそういうところがありますね、と言われた。

私は自分がアダルトチルドレンであることを知っていたし、育児に自信がなかったから妊娠中から沢山の育児書を読んできた。
子供が産まれてからも不安で調べてきた。ペアトレも通ったし、心理学も学んだ。
自己肯定感を高める子育て、叱らず待つ、見守る、肯定する、尊重する、否定しない…
他のお母さんがスーパーや公園で子供を放置したり罵倒したりしているのを見て、正直恐ろしいなと思っていた。何故そんなことが出来るのだろうと不思議だった。
でもそういうお母さんは保健センターで「もう一度来てください」と言われないし、家庭訪問で会話が伸びても良いように一番最後の時間帯にされない。
子どもも不登校ではないし、スクールカウンセリングにも通ってない。
他のお母さんはきっとユングやフロイトも知らない。それでも上手く育てていける。勿論彼女たちにも私の知らない地獄があるのだろうけれど、苦悩しながらも上手に育てていっている。
私はどうだ。
育児書を読んでいてもロジャーズやフランクルを知っていても一向に上手く育てられない。
彼女たちとは違い、たくさんの人の手を借りても上手く育てられない。
息子をきちんと導くことができない。
できないと思い込んでいる、と言われたが本当にできないのである。
私は私なりに頑張っているけれど、結果がこれだ。
「あなたの息子が自立するのは難しいですね」と言われる結果だ。
何故できない。
母親になれるような人間ではなかったのだろう。
ただ愛情はある。
子ども達のことは本当に心の底から愛している。
この子達が幸せに生きていけるようにサポートしたい。
したいのに、できない。
何故
何故私は出来ない
頭がおかしくなる
頑張り続ける以外に選択肢はない。
頑張ることをやめた瞬間に私は自分に絶望し自分を殺してしまうだろう。
最後まで苦悩に向き合って生きなければならない。生きる。生きるとはこういう事。

ただ、子ども達には本当に申し訳ない。
どれだけ謝っても足りない。
だめなお母さんでごめんなさい。

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