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人工授精3回目とこれからの決意

あまりの忙しさの中、人工授精3回目に行ってきた。

その前後で不思議なことがたくさん起きた。
不思議なことは良いことも悪いことも起きた。
でも悪いことは書かないでおこうと思う。

①愛犬に友達を作るべく、犬ネットワークでたまたまオンラインで繋がった知らない男性から会いましょうと連絡が来た。
先日受けた占いの通りでびっくりした。(会うかどうかはまだわかりません。)
②大好きなおばあちゃんと昔飼っていた2匹の犬を抱いているの夢を見た。自分はその時、この世とあの世のはざまにいる気がした。
③妊娠予兆ジンクスリストの中で、唯一見ていなかった、虹を人工授精の直前に見ることができた。
④「ママ、もうすぐ行くね〜!」という声がたびたび遠くから聞こえるようになった。(幻聴かもしれないけど。)
⑤人工授精の後、初めて出血があった。(子宮が傷ついただけかもしれないけど。)
⑥人工授精をしてくれたナースが今までで一番優しかった。
⑦人工授精の数日後、お腹が張るような痛い状態が続いている。


もうこれでストック分のドナー精子は使い切ってしまったので、泣いても笑っても私の妊活第1章は一旦区切りとなる。

妊娠してもしなくても、2週間後からの私の人生は大きく変わる。
新しい人生に向かって嫌でも動き出さないといけない。

家の片付けをやっと始めたが、ものを捨てても捨てても全然片付かない。
しかも、断捨離すればするほど、昔の思い出の品が次々と出てきて、懐かしい記憶が蘇って涙が止まらなくなって全然作業が進まない。
過去の私のアイテムたちは、皆希望に満ち溢れていて、埃を被っても、いまだにキラキラしている。それを時が経った今、見るのが眩しすぎるのと、現時点で私は何も達成できておらず、その時の自分に申し訳ない気持ちになった。

新しい世界に行くということは、過去の自分との決別なのだ。
それはとても切なく悲しい。
でもそれをしなければ成長できないし、幸せの扉に近づくことはできない。
愛おしい過去の自分は、いつか忘れてしまうかもしれない記憶の中に閉じ込めないといけないのだ。

いずれにしても、今私が一番欲しいものは、かつての私が持っていた、「私には輝かしい未来が待っている」と信じられる根拠のない自信だ。

先日の占いでは、私には必ずいつかベイビーが来てくれると言われた。
今はその言葉だけが私を生かしてくれている。

この世には私よりももっとずっと不幸せな人はたくさんいると母がどん底な私に言った。
その通りだと思った。
パートナーがいなくなり、一人で選択的シングルマザーを目指しているがなかなか妊娠できず、一人で寂しくいつか出る今の家の引越し準備をしなければいけない。私の苦しみといえば、それくらいなのだ。
私は今、20代に夢にまで見た海外にちゃんと移住できており、割とちゃんとしたマンションで、かわいいわんこを飼って暮らしている。
誰にも邪魔されないし、明日のご飯に困るほど金欠でもないし、不治の病でもない。

断捨離しながら、私が今の暮らしに到達できるまでに、どれだけの血の滲むような努力をしてきたのかを証明する数々の品々が出てきた。
今の自分を手に入れるためにずっと夢見て来たのに、その先にいる私が泣いていたら、過去の自分に示しがつかない。

今日まで毎日泣いていたが、自分の昔の品々と向き合って、私は今一人で妊活をできるまでになったよって、昔の自分に言ったら、きっと喜んでくれるんだろうと思った。
妊娠していようがいまいが、過去の自分はその挑戦をしている今の私を褒めてくれて、絶対に諦めちゃだめだよと応援してくれるだろうと思った。
これまで結果ばかりにこだわっていたが、昔の自分が、このプロセスの尊さを教えてくれた。
夢へ続く道の途中ほど、無敵なものはないはずなのだ。

そして、今のこの日記や、妊活のために揃えた数々のグッズや不妊治療の記録も、10年後の私がそれを見て、あの時の自分はキラキラしていたと言ってもらえるように、希望を絶対に失わずに今を生きなければいけない。

どんな未来が待っていても、未来を信じて、夢を見ていさえすれば、きっと今の私はキラキラしているはずなのだ。

昔の自分が、暗い穴に落ちそうになった自分を、引っ張り上げてくれた。

いつも頑張っていた自分よ、ありがとう。
あの時の私を生かしていた希望は、今も私を助けてくれているよ。




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