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全日本最速店長日記⑦

【ヒルクライムシーズンイン!】

◆2017年4月はヒルクライム2戦エントリー

四国で初開催される「上勝ヒルクライム」にゲストライダーとしてご招待いただきました。

ヒルクライムレースは好きで年間数レース走っています。しかし171cm68kgのスプリンター寄りの体格の私は、あまりメジャーヒルクライムでの戦績はありません。 ですのでゲストライダーで呼ばれるのは恐縮だったのですが、滅多に無い機会なので走らせてもらうことにしました。

私は日本全国レースで走ってきたのですが、四国上陸ははじめて。
四国は今、地域振興策として台湾の「環島」(ファンダオ)に倣って四国一周1000kmルートを打ち出したり、有名なしまなみ海道がかかっていたり、四国全体がサイクリングを受け入れる流れになってきているようです。

徳島県は47都道府県の中で唯一電車が走っていない県であることや(ディーゼルはある)、レースコースがある上勝町は「葉っぱビジネス」で有名であることを聞きました。途中お遍路の道を通りかかったときに白装束で歩く人々が多くいて、同じ日本でもまだまだ知らない土地・生活があり新鮮でした。

今回使用するバイクは長年のヒルクライムの相棒のSCOTT ADDICTではなく、BOARDMAN SLR RACEで臨みました。ヒルクライムもロードレースもそつなくこなせる乗りやすいバイクです。

ヒルクライムレースはロードレースの様に展開や戦略によって順位は入れ替わりにくく、スタートラインに並んだときには既におよその順位が決まってしまいます。
ベテランになってくると、ライバルとの力量差で負けている場合は大体わかってしまうのが悲しいところです。減量やローディングでコンディションを整えレース当日にピークを持ってくるために、レース前数週間の過ごし方が大事。そう考えるとヒルクライムレース本番は短いですが、既に数週間前からレースが始まっているようなものですね。

年間走るレースが多い私は、徐々に調子を上げていくので夏場にパフォーマンスが最高潮になることが多いです。仕事や体調で走れる距離にもよるので、そこは自然体でコツコツ練習を積み重ね、日々こなしています。今回のレースはコンディションはそこそこの状態で挑めました。

◆上勝ヒルクライム

前日の「森本誠ヒルクライム塾」の懇親会に飛び入りゲスト参加したり、当日の会場で参加者の前で挨拶したり、慣れないことを緊張しながらなんとかこなしつつレーススタート時間を迎えました。

前日に試走してみましたが、10.1km、7.6%の数値以上にキツさを感じるコースです。
一人ずつ10秒おきにスタートするTT方式で、コース中間に下り区間があり、そこは一旦タイムを止めて未計測にする珍しいタイプのヒルクライムレースでした。約2分間の下りで息を整え後半に向けアタックします。上位陣は上手く走っていて順当な結果になったと思います。私はゲストライダーなので順位は付きませんが総合6位相当のタイムで現時点では満足の結果でした。

各カテゴリー優勝者、総合優勝者にはチャンピオンの証、カミヒルジャージが贈呈されますよ!
(残念ながら2019年度は開催されなかったようです。)


◆東京ヒルクライム日の出ステージ

東京ヒルクライム日の出ステージの昨年の成績は総合2位で、シリーズ戦の優勝を狙うきっかけとなったヒルクライムレースです。今年はシリーズ戦ディフェンディングチャンピオンとして参加しました。

自宅から自走で行ける範囲に会場が有り、晴れていた今回は片道30km程自走移動で参戦しました。

レースコースは全長8kmで序盤半分平坦、後半激坂というレイアウトです。体重を絞っていない状態でもパワーで押し切れるコースなので比較的得意としています。

数グループに分かれて走り、攻めの走りというよりは他の選手の出方を見ながら走る受け身のレースでグループ内2位、総合4位でした。

今年に入ってまだ数レースしか走っていないにも関わらず、なんと4回目の4位!

表彰台にのれない4位はこれ以上積み重ねたくないですね。次はしっかり準備して攻め気で!

◆重量級のヒルクライム法

先程も記述しましたが私の体重は68kgあります。同じ身長のクライマーとは10kgほどの差があります。パワーウェイトレシオ(パワー÷体重)をまずライバルと同じ位にするのが先決ですが、それだけでは登りっぱなしのヒルクライムで軽量クライマーに敵いません。

空気抵抗、転がり抵抗、勾配抵抗、加速抵抗が自転車を進ませる上で主な抵抗となる要因です。これらの抵抗の式は空気抵抗以外全て質量m(体重)が関係してきます。
重量級選手が上記の抵抗で軽減出来るのはまず加速抵抗、まず一定のペースを刻み加減速をなるべく無くしパワー消費を抑えます。
次に勾配抵抗、緩斜面や平坦がコースの途中に現れた時は積極的にペースをあげます。軽量クライマーより唯一優位に立てるシチュエーションです。

相手と競い合ってこそのレースなので、数値に囚われすぎても面白くないのですが、体重があるヒルクライマーは上記の抵抗を意識して戦ってみてはいかがでしょうか?

自由奔放に生きる私を、知っていただければ嬉しいです。 サポートいただいたお金は今後のチャレンジのネタ作りに活用させていただきたいと思います。 心強いサポートお待ちしております!