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最速店長の挑戦日記⑥

◆ ツールドビンタン再挑戦

ツールドビンタンはインドネシアの島で行われるステージレースで、ニセコクラシックと同じくUCIグランフォンドの予選大会の一つになり3日間3レースで争われます。

昨年は初日にタイムトライアルを制し、総合優勝が見えていましたが、2日目のロードレースで数名の逃げを見逃してしまいリーダージャージを手放してしまいました。3日目に挽回を狙ったアタックを打ちましたが、ライバル選手達にチェックされ結局総合4位でステージレースを終えました。

平坦基調のレースなので絶対的パワーとアタックのタイミングが重要になります。自分の調子と相談しながら今年も総合優勝に挑戦してみます。

◆TTと2日間のロードレース

今年のツールドビンタンは少しコースに変更がありながらも、初日17㎞個人タイムトライアル、2日目140㎞ロードレース、3日目108㎞ロードレースの構成は変わらずでした。
個人タイムトライアルは全力で挑むのみ。タイムは昨年から16秒落ちの24分12秒でした。カテゴリー3位です。

初日を終え、今年の自分の力を自己分析してみます。年始のインフルエンザとブルベで脚を痛めた影響であまり乗り込みが出来ずに調整が遅れましたが、タイムトライアルのタイムは悪くない。しかしトップのピエール選手との力量差は大きい。40代カテゴリーながら今年の全クラス含めた最速タイムを叩き出している。47秒もの差をつけられていて1対1の勝負だとどうも分が悪いので逆転するには上手く隙をつく走りが要求されます。

今年からスプリントポイントが設定され通過順に1位10秒、2位6秒、3位4秒のボーナスポイントが設定されています。これを駆使して何とか総合優勝を狙えないだろうか。

2日目のロードレースは雨の中スタート。最初のスプリントポイントはタイミングを逃してしまい4位通過。
1レースに2回スプリントポイントがあるので、気を取り直して次に勝負を賭けます。集団は依然40人くらいいそうな感じなのでトラブルに巻き込まれないように集団右端に陣取って2回目のスプリントポイントに突入。ここは完璧なタイミングで1位通過。
ゴールでもリーダーから5秒先行して、このレースで47秒差から32秒差まで詰め寄りました。この時点で総合2位です。

◆スプリントボーナスタイムで総合優勝を狙う!


2日目を終え、身体の大きい外国選手達の中で私の瞬発力は通用することがわかったので、残りのスプリントポイント2回とゴール前のアップダウンで32秒差をひっくり返す逆転に挑戦してみます。同じくスプリントポイントを狙う上位選手を上手く利用し、スプリントポイントを2回とも先頭通過。20秒稼ぎ、ついにリーダーと12秒差!ラスト2㎞からのアップダウンで全ての力を注ぎこむためにそこまで足を溜めます。

リーダーチームのアシストのマークが外れた瞬間に全身全霊のアタック。ここからは振り向かずにゴールだけを目指してひたすらペダルを回します。
結果は…逆転ならず。

このステージでは2秒先行しましたが、最終的に10秒差の総合2位で2019年ツールドビンタンの挑戦が終わりました…

「彼を知り己を知れば百戦殆ふからず。彼を知らずして己を知れば一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば戦ふ毎に必ず殆ふし。」孫子の兵法

ステージレースでは単騎参戦で最初から最後までリーダージャージを着続けるのは難しいので、どのタイミングで総合優勝に近づくのかが肝になりそうです。

次はライバル選手の情報をなるべく集め、検証・分析して、再度挑んでみます!

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