第12回 週刊超合金【脳科学①】
皆様こんにちは、毎日朝練でCTL倍化中の超合金イワシマです。
先日朝練中に落車に繋がりそうな出来事があり、ヒヤリとした経験をしました。皆様もサイクリング中に、何かしら危険を感じてハッとした経験があると思います。これをヒヤリ・ハットと言います。
一件の重大なトラブルや事故は、29件の軽微なミスと300件のヒヤリ・ハットの上に起こると言われています。これをハインリッヒの法則といい、統計により導かれた数値とのことです。重大災害の防止のためには、事故や災害の発生が予測されたヒヤリ・ハットの段階で対処していくことが必要です。
ヒヤリ・ハットはその瞬間は「危ない!」と思っても、いざ切り抜けてしまうと結構すぐに忘れてしまうものです。
私も今まで運よく切り抜けてきたように見えて、実は結構落車してきました。(第5回週刊超合金の落車遍歴にて)
以前の私はヒヤリ・ハットをあまり意識出来ていなかったので落車の発生確率を抑えられなかったのかも知れません。
ヒヤリ・ハットの経験を言語化し、分析して、共有しておくことで自分のみならず、仲間のトラブルも防げるでしょう。
今回の件は、道幅が狭い下りを走行中にカーブの先から対向車が現れて、慌ててブレーキをかけたところ後輪が横滑りして焦ったという体験でした。ここは毎回練習に使う場所で下り慣れていることを付け加えておきます。
原因としては、
・当日はディスクブレーキのバイクに久々に乗り換えしてブレーキングに慣れていなかった。
・タイヤがTTモデルでグリップ力が弱い。
・路面がウェット。
・引き返して路面をよく見ると苔むしていた。
ディスクブレーキは「ブレーキの効きが良いから安全」というわけではありません。グリップとのバランスを取り、操作に慣れておかないと必ずしも強い制動力がプラスに働かないのです。
対策としては、
・過去のヒヤリ・ハット事例を今に当てはめてみる。
・初見のコースに新しい自転車・パーツを使うときは充分に注意する。
・パーツの組み合わせをよく考える。
・レースコースであれば下見したり、録画して分析する。(ツールドおきなわ210㎞を制覇した時は新しい羽地ダムのコースを録画してイメージトレーニングしました。)
レースでは恐怖心と自信のせめぎ合いですね。ですが、そのバランスが取れた時に良いパフォーマンスが発揮されるのだと思います。
◆脳科学と自転車
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