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【六寸刻文皿】の道行

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2020年に発表した「八寸丸皿 百果刻文」を小さくリサイズした「六寸丸皿 百果刻文」の道行です。様々なフルーツをレリーフ状に彫刻したデザインで、製法である「圧力鋳込」や「石膏型」…
本マガジンは「上出長右衛門窯の道行」からの抜粋です。月額500円/初月無料の「上出長右衛門窯の道行…
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#石膏型

【六寸刻文皿】の道行#11「型が完成」

こんにちは。上出惠悟です。 少し前に編集者の知人の依頼で「感情」というテーマのエッセイを書きました。私は感情をあまり表に出すことが得意ではなく、内に溜め込んでしまうタイプでして、感情と言われて思い出されるのは幼い日から今日までのネガティブなことばかり。到底書きたいと思える内容ではなく随分と悩んでしまいました。 そんなエッセイを掲載した雑誌が発売になっているので、興味がある方は是非ご覧ください。amazonでも販売しているそうです。 他の雑誌では金沢の美味しいお菓子をご紹

【六寸刻文皿】の道行#10「楽しい型もの」

こんにちは。上出惠悟です。 皆様にとって身近な”型”とは何でしょうか? クッキーやタルトなど焼き菓子の型が思い浮かびますが、私たちの身の回りにある多くの物は型から作られています。型とは原形(オリジナル)を複製(コピー)する為の基(もと)になる物です。周りを見回してみてください。オリジナルなのか、コピーなのか、そう考えて物と接すると少し見え方が変わるかも知れません。 人類が”型”を用いてものづくりを始めたのはいつからなのでしょうか。インターネットで簡単に調べてみると、紀元

【六寸刻文皿】の道行#9「春と塵(原形完成)」

こんにちは。上出惠悟です。 20数年前のちょうど今頃、金沢の高校を卒業した私は美術予備校へ通うべく親元を離れ、名古屋へ向かいました。卒業式が終わっても浪人を許さなかった父は、話し合いの末に「たまには手紙を寄こせ」と言って送り出してくれました。最初の手紙には北村という友人ができたと書きました。結局浪人中、私が父に手紙を書いたのはその一通だけだったように思います。これが私という旅のはじまり。その後の柴田との出会いも、親友や妻との出会いもこの特別な春からはじまりました。名古屋へ向

【六寸刻文皿】の道行#6「我らの道すじ」

こんにちは。上出惠悟です。 2月24日の朝、しばしの休息を得た私は、嬉野の露天温泉に浸かりながら贅沢に空を見上げていました。美しい青空でしたが、なんだか雲の動きが慌ただしいようで、遠くの空の下で暴力に震えている人たちを想像しました。彼らの苦しみを思うととても心が痛みます。 どんな国にもその土地の文化や伝統があり、それらを育み育まれた命があります。微力な私でも文化で世界を繋げようと、明るい世界をつくろうと命を燃やして来たつもりでした。尊敬する多くの仲間たちも、これまで私が影