年始

2022年になってます！！！！

先日、寅年になったんだからトラを観に行こうよと子供を誘って、動物園へ行きました。念願のトラを見て感激している私に向かって長男が「もうみたでしょ、いいから、行くよ！！」と、わたしと全く同じトーンで言ってきて、良い気分が台無しになりました。日頃の行いはこうやって自分に返ってくるんですね。トラって本当に綺麗です。デカくて。

子供たちの学校が始まり、わたしも仕事が始まって、夫も忙しいようで、バタバタとしていた一週間が終わった金曜の深夜に、次男が高熱で熱性けいれんを起こしました。これで熱性けいれんは四回目のため、座薬を入れるなどの対処しかすることがないとわかってる中でも、このご時世の高熱には滅入りました。

ただ初めて息子の熱性けいれんを目の当たりにした夫の慌てっぷりに、わたしは落ち着かなきゃと冷静さを取り戻せたのでありがたかったです。
#7119に電話している私の横で、本人の意識の確認の為に、熱に浮かされてる息子に、

「ほら、出前館の歌！！ほら！！で、で、でーまーえーかーん？？」

のコールアンドレスポンスを咬ます夫を、わたしはこの人生で一番細い目で見ていたと思います。

コールアンドレスポンスがうるさかったので、その場を離れると、追いかけて来て

「出前館の歌歌った！！！！！！！！！！」

と、報告してくれました。電話口の7119の看護師さんも「では、お伝えしますね」と、出前館の歌については聞こえないフリをしてくれていました。

結局、座薬ダイアップとカロナールの服用は既にしていたので、病院でも他に出来ることはない為、翌日かかりつけ医で、コロナとインフルの検査をし陰性判定を受けました。次男は晴れて、なんか分かんないけど、熱が出た人になりました。

夫はその後もしみじみと熱性けいれんを目の当たりにした衝撃を語っていたので、私は負けずに四回目の経験者マウント取ってやりましたが、熱性けいれんになった本人が「熱は早く下がって欲しいな」と、ど・直球の感想を語り、みんなを黙らせました。

熱が下がらぬまま、二回目のけいれんだけは避けたいと願いながら床についた、その深夜、
「ああー、痛い！！！！あー！！やだよぉ」
と、それまで次男の災難を前に静かにしていた男が目を覚ましました。

左耳を抑えながら、泣く長男。
高熱の次男。
そんなまさか毎日そんな一人ずつ具合悪くなったりするか？ふざけんなよ。と思っている夫婦が一組。

泣く長男をなだめながら熱を測るも微熱程度。
「怖い夢みた？おいで、わたしを抱っこして」と、長男の顔を正面に見て初めて気づく、左頬めっちゃ腫れてる。

めっちゃ腫れてる笑

いや、笑っちゃダメってわかるし、ほんと一大事なんだけど、もう全然我慢できない可愛さで、笑ってごめん！！ほんとごめん！！まじで笑ってごめん！！！って笑いながら言うしかできなかったです。

翌朝、熱が上がってしまった長男と連れて行くしかない次男を連れて、遠くの休日診療所まで行くためにタクシーを呼ぶと（自家用車が無いのです）、発熱患者は乗せられないし、おたふく風邪だとしても伝染病だから乗せられないです。と拒否を受け、休日出勤していた夫に（ほぼおたふく確定だったことと、この状態の家で仕事をされるのは迷惑だから出ていけと追い出したのは私）戻ってきてもらい、仕事をしながら次男を見ていてもらうことにして、自転車の後ろに長男を乗せて向かうことにしました。

この頃、彼は自分で自転車を漕ぐため、わたしの自転車の後ろに乗ることも無くなり、25キロを後ろに乗せての運転に不安があった割に、とにかくおとなしく乗ってくれる。文句を言わず、とにかく静かに言うことを聞いてくれ、幾らも助かるがなんでだとはよぎりましたが、わたしにも余裕がなく、そのやけに静かな彼の表情を読み取れていなかったので、病院につき診察してもらえると分かり安堵してやっと、彼の表情に気づきます。

めっちゃくちゃに左頬腫れてるし、めっちゃくちゃ落ち込んでる笑

めっちゃ落ち込んでる笑

いや、笑っちゃダメだってわかるけど、そりゃ、めっちゃ腫れてるし、自分がこんな風に急に変わっちゃうなんて事が起こって、そんなのついていけないし、熱は出てるし、7歳は絶望するよね。めっちゃ腫れてるから、もふもふした動物みたいなのに、ものすごくあからさまに落ち込んでてるから。おでこに手を当てながら、悩ましげに俯いてるけど、左頬はやわらかそうにもふもふしてる。

「具合悪い？」
「いや、これ（左頬）が。それ以外は大丈夫」
「じゃあ、不安？」
「うん、これ（左頬）…大丈夫なの？」
「大丈夫、診て貰って出来ることやろ。ショックだったね。大丈夫。どんなであれ可愛いよ」
「俺はやだよ、これ（左頬）は」

終始、右の人差し指で左頬を「これ」と指差しながら、気持ちを教えてくれました。

呼ばれるまでの20分間、真剣な表情のおたふくかぜにしか見えないナーバスな長男と「これ」についての禅問答をして待ちました。「これ」は長男とは切り離された存在として、ど根性ガエル的ポジションとして扱うのが彼的には良いっぽかったです。

診察室に通され、椅子に座り誰よりも先に長男は口を開きます。

「これ（左頬）は治りますか？口をあけると痛くて柔らかいものしか食べられません」

彼の右の人差し指はピンと「これ」（左頬）をさし、表情は見たことのないくらい真剣な眼差しでした。

結局、コロナとインフルの検査をこちらもして、陰性となり、おたふく風邪と診断を受け、帰宅の途に着きました。

俺はパンしか食べられないよと、しばらくうるさかったですが、出席停止となった五日間でなんでも食べ、熱もサッサと下がり、ほっぺもどっちも腫れてるように見えるくらいには元通りになりました。

これまで、いまいちどっちが右で左なのか掴めてなかった彼が、今回の件のおかげで、腫れたのが左頬と「左」を身をもって覚えてくれたのが、怪我の功名だと思います。

年始に私の推し韓国アイドルヒョンジンくんのグループの子がスパイダーマンの話をしていたと言うめちゃくちゃに浅い理由で、MCU版スパイダーマン三部作を観て、強く感銘を受け、出席停止の息子とMCUシリーズを観ています。こんなにハマると思ってなかったくらいどハマりしていまして、わたしが。

興味がなくてもふとしたきっかけで見てみると面白いなんて言うことは、何度経験しても面白いものです。

7歳児の悪役に対する感想はとても面白く、ドラマへの線引きのセンスも良くて、息子とこれを体験できる喜びがとても大きいのです！！

これ観終わったら、ゲームしていい？？と毎回聞いてくる長男に、最高に楽しんでいるのはわたしだけと思い知らされますが、同じものを見て感想を言い合う瞬間のときめきったら、とにかくわたしの性癖なので、最高に楽しい。

5歳児は、アメコミ物の前に、謎のサンリオハマりをしたわたしの隠れ蓑としても暗躍してくれており、大変世話になっているのですが、アメコミに関しては17作付き合わされ、もうどいつが良いやつで、どいつが悪いやつかわからなくなったらしいです。

わたしがウルトラマンで説明し直すアベンジャーズにも、もううんざりしてるはずです。心の底から、ぷよぷよやりたいとおもってると思います。

トラが見たいからトラを見にいき、突然サンリオにハマり、にわかにアメリカヒーロー物にハマり、そもそも急にケーポオタになり、なんか急にトレカを集め始めて、ジャニーズも追ってて、誰この自分勝手な人。

自分が追いかけまくるタイプのオタクとしてしか生きられなくて、ウケます。

長男にMCU版の中で好きなキャラは誰と尋ねたら、
「ネッド（スパイダーマンの親友）だね、オタクだから」
と、教えてくれました！これにもウケます！

一週間お休みした長男ですが、いざ来週からはオンライン授業が始まります！！また、ずっと家にいます！！

今年の目標　現状維持！