形容すると嘘くさい
「[浴衣着てる女の子の中で君が一番可愛いよ]って後輩が、そんなにかわいくない彼女に言ったらしいんだよ。20歳でそれ言えるってさ、すごくない。俺できないわ」
30代の先輩が言った。
話の趣旨としては、嘘でもそういうこと言える人って、言えない人よりは恋愛のチャンス高いよねっていう話なんですけど。
それより私は、そんな嘘っぽいこと言われて嬉しいの?って思った。
つまり、かわいいとか好きとか、そういうことって形容されると急に嘘くさく聞こえると思うのだ。
この中で一番かわいいと思う
とか
ほんとに好きだよ
とか
見つめて一言、かわいいねとか好きだよと言われるより、形容した途端、チープに嘘くさく聞こえてしまうのだ。
ちなみに振り返ると、
見つめながらため息と共に、きれいだね
と言われたことが一番嬉しかった。
逆に、
このクラスかわいい子おらんよなぁ、まぁこのクラスならお前が一番かわいいわ。
っていうのが一番嬉しくなかった。
形容って、より詳しく伝える手段なのに
かわいいは、形容するとなぜ伝わらないのだろう。
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