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サファリをもっと楽しむ方法♪自然を感じる力って?

「自然を感じる」
――っていいますよね。
動物カメラマンや風景カメラマンなど自然を撮影する方には必須の要素です。私も取材のとき慣れないながら最大限意識します。
で、自然ってどうやって感じるの?



「目を閉じて、自然に身をゆだねてごらん。知識なんて邪魔だ」

――って言う人がいるけれど、それって本当?
だって……
桜が咲くと、「もう春ね~♪」
って感じますよね。これは春に桜が咲くことを知っているからです。
「ホーホケキョ」
なんて聞こえたら、
「あ、ウグイスだ。春ね~♪」って。

春を感じられるのは、春がどんな季節なのか知っている、知識があるからです。

春爛漫。この鳥はメジロ

じゃあホトトギスが鳴いていたら?



えーと、ホトトギスってどんな声で鳴くの?と、ホトトギスのことを知らなかったら、季節を感じることはできません。
実は「知識なんて邪魔だ」の反対なのです。

身近な所で「自然を感じる」
自然が好きな友達と、街が好きな友達、そして私の3人でお花見に行きました。

スズメが桜の蜜を吸って花をポイッと捨てます。木の下に花びらではなく花がたくさん落ちていたらスズメがやってきますよ。地面も観察してみてね

横浜の自然公園を桜を見ながら歩いていると、木々の上の方から、
「キェキェキェキェキェ」
とやかましい音が聞こえてきました。自然好きの友達と私はすぐに木の上を目で探り、ある物を発見。すると街が好きな友達が、「何?どうしたの?」
私:「音がするでしょ」
街:「音?」
街が好きな友達はようやく、
「あぁ~、この音? これ何?」
音がすることすら気付いていなかったようです。
音の主はタイワンリス。自然好きの友達はすぐに気が付いていました。

そしてサファリ好きの私は次の行動。「キェキェキェ」と警戒音を発するタイワンリスの目の先を探します。このあたりはタヌキも生息しているし、外来種のアライグマも増えている。このリスの敵は何者だろう?
あ!!



野良猫でした(笑)

自然を感じる」とサファリも楽しい
お花見での話はネコというオチがつきましたが、これがケニアであればサーバルがいた!なんてこともあり得るんですよ。ゲームドライブ中は音も聞き逃さないように!って張り切っちゃいます♪

ある時サファリで、
私:「あ、ドライバ―さん、止めて!戻って戻って」
同乗者:「何?何?何?」
私:「音がするでしょ?」
同乗者:「音?」
街が好きな友達と同様、同乗者のみんなは音はスルーしていた模様。
「ジェッジェッジェッジェッ」
と鳥が発するアラームコール(警戒音)が聞こえていたのです。敵はたいていヘビかマングースなのですが、このとき草丈が長い所を走っていたのです。サーバルは脚が長く、草丈が長い所に潜みます。そこで「いないかなー」と期待しながら探していたところだったのです。
そんな時アラームコールが聞こえたので、思わず「止めてー!」と騒いでしまいました。
結果、

これしか見られなかった。でもいた!

こんなことも。
私:「あ、Elephant♪」
すると同乗者達は、
「どこどこどこ?」と立ち上がります。
どこ?って、まだ見えていないけれど匂いがするじゃん。
地面には新しい糞が落ちていました。音だけじゃなくて、匂いも見逃せませんね。

ゾウの足跡は一目瞭然。足跡がくっきり残っていればまだ新しい。近くにいるに違いない!

私はケニアで生まれ育ったわけではないので、桜やウグイス、ホトトギスのように知らず知らずに覚えた知識はありません。
だからサファリの出発前に徹底的な下調べが必要
調べれば調べるほど疑問が出てくるし、その答えを探っていると新たな発見がある。発見があると新たな疑問も生まれる。そしてその答えを探って……(延々)<(;´ー`)

取材でケニアに行ってきま~す♪ という楽しそうなサファリ取材はわずかな時間で、ほとんどが準備、準備、下調べなのです。

まるまるサファリの本』にはこうして取材してきた動物探しのヒントをたくさん詰め込んでいます。ぜひ動物探しのご参考に!

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