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ラグビーって、こんなにおもしろかったのね

ラグビーワールドカップの日本対アイルランドは胸が熱くなる試合でした。こんなに真剣にラグビーを観たのは初めてです。ええ、にわかですけど、ファンになりました。

なぜラグビーが苦手だったのか

高校、大学とラグビーが盛んな学校に通っていたので、接点は多かったのです。でも、関わりを避けていたスポーツでした。それは、高校時代の生きづらさを思い出してしまうからでした。

高校のラグビー部は男の世界で、野蛮なふるまいが好まれるような雰囲気がありました。女子が関わるとするなら、マネージャーという名の雑用係兼お母さん兼「花」です。そして、先生たちのラグビー部の扱いは、家父長制における長男のような感じでした。

そもそも私の母校にはひどい男女差別がありました。公立で共学の進学校でしたが、生活指導部の教師が学校集会で「この学校に女子は不要」と堂々と発言したこともあります。
また、「寒くてもマフラーは禁止、『○○高校魂』で乗り越えよ」「クラス全員皆勤達成のために熱があっても登校せよ」などという理不尽な指導もありました。今なら訴えるところですね。

そんな劣悪な環境でしたから(授業そのもののレベルは高かったのですが)、学校を代表するスポーツとされていたラグビーは好きになれなかったし、卒業後も思い出したくない高校時代のキーになってしまったのです。

ラグビーはキライなものの対極にあった!

しかし、家族につられてワールドカップの日本代表戦を見たら、目が離せなくなり、ラグビーのイメージはがらりと変わりました。人種も国籍も体格もさまざまな選手たちが、力を合わせて頑張っているではないですか。多様性を認める努力をしているのがわかりました。

これほどガッツリぶつかりながらも、ボールはスクラムの下からそーっとやさしく差し出されます。繊細でないとできないスポーツかもしれません。この人たちは、どれほど練習してきたんだろう。

初めて真剣に観たラグビーは、フェアで、熱くて、冷静でさわやかでした。
また、ゲームを楽しめるようにルールもどんどん変えているとのこと。そんな柔軟性もあるスポーツだと知り、さらに好感がわきました。

思ってたのと全然違ってたラグビー。私にとってはちょっとしたパラダイムシフトでした。
母校の呪縛を解いてくれた日本代表の皆さんに心から感謝します!

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