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きのこ散歩*2020/12/3冬に観察するかたいきのこ

すっかり冷え込み、きのこシーズンは終わり、木々は落葉し、雨も少なく……。

そんな時でもきのこ散歩の定点観察をしたりします。こんな時期にきのこなんてない?そんなことはありません。

こんな日は足下の倒木がターゲットです。

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カラフルな倒木がありました。この色、怪しいです。

やはり、きのこです!

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紫色が鮮やかなこちら、表面がビロード状のカミウロコタケです。とても綺麗な硬質菌です。

硬質菌とはその名の通り硬いきのこのことで、サルノコシカケなどが有名ですね。きのこ好きたちも、そのまま「かたいきのこ」と呼ぶことが多いです。年中観察できますが、他のきのこが多い時期にはあまり気に留めないのでスルーしがちなきのこです。

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黒い丸っこいのはクロコブタケです。こちらも年中観察できます。カミウロコタケに覆われそうになっていますね。

クロコブタケは、シイタケ栽培では害菌として扱われます。シイタケ原木にこれが着いてしまうと、シイタケが負けてしまい生えなくなってしまうのです。きのこたちも競争社会に生きています。

以前紹介したシロキクラゲは、クロコブタケに寄生するきのこです。打ちまかしたり寄生されたり色んな生き方しています。

シロキクラゲを紹介した記事はこちら↓

よく見ると、赤いきのこと白いきのこも出ています。

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赤いのは発生したばかりで特徴を捉えきれませんが、おそらくヒイロタケかシュタケというサルノコシカケ型に成長するきのこだと思います。

白いきのこは表面に毛が生えているように見えるので、スエヒロタケでしょうか。


一本の倒木で4つもきのこを観察することができました!冬はきのこが極端に少なくなる季節ですが、硬質菌は観察できます。あまり派手さはないですが、非常にたくさんの種類がありますので、じっくり眺めて観察してみると面白いと思いますよ!

きのこをかわいく撮れるレンズ増やしたいです🌱🍄🌿