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きのこ散歩*2021/12/26切り株観察

年末も押し迫ってくると、きのこ散歩はさすがに寒いです。今日は切り株に出ているきのこを見つけました。

冬にもきのこ観察はできるんですよ。詳しくはこちら↓


切り株や倒木を観察するとかたいきのこが生えているのが見つかります。

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カワラタケが生えていますね。パッと見ただけでも、この切り株に3種類のきのこが出ているのがわかります。

え?一瞬で見つけるのは難しいですか?
そこは慣れですね、「きのこ目」(きのこを見つける能力)を身につけましょう。


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カワラタケは一年中見かける、身近な場所にも生えている、大変メジャーなきのこです。黒っぽくて環状の模様が美しく、固くてヒラヒラしているのが特徴です。こんな風に花のような形に広がって発生しているところをよく見かけます。

よく見ると白黒だけでなく緑っぽい、黄色っぽい、青っぽい、など様々な色合いをしていることがわかります。美しいですね。


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カワラタケの下には、朽ちて真っ黒になったきのこが。おそらくはナラタケモドキの成れの果てだと思います。ナラタケモドキは茶色のきのこですが、全然見た目が違いますね。自分でもなんでナラタケモドキだと思ったのかよくわからないんですけど(笑)ナラタケモドキっぽいなーって雰囲気なんですよ、大きさとか生え方とか。

ナラタケモドキ三保ダム

こちらは夏に生えている時のナラタケモドキ。ナラタケモドキは梅雨から秋まで長い間観察できるきのこです。さすがにここまで寒くなってから見かけるのは珍しいのですが、12月に入っても暖かい日が続いていたためでしょうか。


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切り株に近づいてみると、オレンジ色のつぶつぶが見えます。ニセキンカクアカビョウタケでしょうか。似たきのこにビョウタケがありますが、ビョウタケはもっと標高の高い場所で見られるきのこですので、我が家の近くにあったこれは違うと思います。

このような茶わん型のきのこは小さい上に種類も多く、見分けるのがとても難しいです。手持ちの図鑑では載っていないきのこの可能性もあります。厳密には顕微鏡で組織を観察しないと同定(きのこの種類を決めること)ができないので注意が必要です。

そんな難しい茶わん型のきのこを取り上げたニッチな図鑑、「アミガアタケ・チャワンタケ識別ガイド」はこちら↓

※アミガサタケ部分の写真が入れ違いになっているものがあるので注意してください。


冬は下草も枯れて、切り株や倒木上に生えるかたいきのこが見つけやすいです。なにより虫がいないため観察が快適です。寒さ対策をしてきのこ観察してみませんか?

きのこをかわいく撮れるレンズ増やしたいです🌱🍄🌿