きのこ散歩*2023/10/6柿の実のきのこを見に行く
柿の実から生える「カキノミタケ」というきのこを知っていますか?落ちた柿の種が放置されていれば見られる確率が高いのですが、私の家の近くではきれいに掃除されている場所が多くてなかなか目にする機会がありませんでした。
菌友さんが「カキノミタケの完全世代を見つけた」とInstagramに投稿していたのを見て、いいなーって言ったら「案内してあげますよ」とのありがたいお申し出!
さっそく連れて行ってもらいました。
都会に残された里山公園を歩きます。
まず初めに見つけたのはシダレハナビタケ。写真で見ると気持ち悪いかもしれませんが、実物はふわふわと白くてきれいなきのこです。
さて。目的のカキノミタケ。
カキノミタケには、丸っこいテレオモルフ(完全世代・有性世代)と細長いアナモルフ(不完全世代・無性世代)があり、日本ではほぼアナモルフしか見かけません。この姿はとても珍しいのです。
カキノミタケのテレオモルフは秋に気温が高いままでないと発生しないようなので、今年の猛暑続きが招いた現象でしょうか。
テレオモルフとアナモルフについての説明は専門的で難しいので、wikipediaさんなどを参考にしていただいて……
同じ場所にアナモルフだけしか生えていない柿の実もありました。普段見かけるのはこういうのです。
ちなみに、発生場所はタヌキのため糞の上です(笑)ため糞の上をしゃがんで撮影する怪しいふたり。うっかりさわらないよう要注意ですねー。
乾燥していて少ないながら、ほかのきのこも見られました。
きれいなシダがあるんだよ、と連れて行ってもらった先にあったのは……
コンテリクラマゴケとういシダです。暗い林床に青く光るように生えていました。漢字だと紺照と書くみたいですね。
帰宅して調べたところ、中国原産の帰化植物だとか。今まで意識していなかったけど、うちの近くにも生えているのかな?
きのこ好きにも色々あって、学術的な興味の対象にしている人、食べるためだけの人、観察して楽しむ人、生態に興味がある人、デザインとしてきのこを選ぶ人、私のように被写体として撮影を楽しむ人など様々です。
菌友さんは「カキノミタケの完全世代に興味ある人なんてちょこすき~☆さんくらいだよ」と言っていましたが、私の周りのきのこ好きさんに話したら半数くらいは興味を持ってくれていました。たぶん学術的な興味の対象である人が多いのでしょう。逆に食べるだけの人にはまったく刺さらないのでしょうね。
基本的にきのこは食料ではなく、いくつかの種だけが可食である、くらいに思っています。花などと同じように鑑賞の対象としてみれば、世界が広がりますよ。
きのこをかわいく撮れるレンズ増やしたいです🌱🍄🌿