愛がなんだ

今泉力哉監督の愛がなんだを視聴した。主人公のテルコが守と出会い、一緒に暮らす中で好きという感情はあるが、無機質な関係性のまま進んでいく映画である。

感想
“正解のない恋の形”を模索し続ける恋愛映画と紹介されていたので、恋の定義や恋とは一体なんなのかを主人公達が探していく映画であると想定しながら視聴した。しかしながら、主人公は恋という恋もしていない。更に、恋をしている人間関係を本編では描かれていなかった。そのため、愛がなんだという疑問が全体の流れとして自然に湧き上がったのではないかと考える。恋と愛は似たものと考えられており、恋をできなかった人間には愛しか残っていないことを示している可能性がある。

愛と恋とは本来別のものである。恋の模索とは少し違った映画であったが、現代の人は恋をわかっていないことに皮肉を込めて作られたのかもしれない。

私が生きることができるようになります。