読書:職業としての学問
岩波文庫が出しているマックス・ウェーバー著、高尾邦雄訳の職業としての学問を読んだ。研究するなら読んだらいいよと友達に言われたので読んでみた。
しかしながらこの本は研究をしたい人のみならず、自分のやりたい事で職に付きたいと思う人に対してもいい読み物になると感じた。確かに、研究者についての話が多いのであるが、学問とはどういうことなのかや、教えること、何かを成し遂げるにはどのような心構えが必要なのかを書いている。
研究者になるとはどういうことなのか。博士課程に進みそこから研究をし続ければ研究者なのだろうか。大学に残ることができれば、研究をしながら教育を行わなければならない。また、企業に行ったら会社の利益のために成果のでる研究をおこなわなければならない。
どうなるにせよ研究者はコミュニケーション能力が大事だ。1人で研究はできないのである。マッドサイエンティストに対して、山奥の実験小屋でキメラや感染病を開発しているイメージも少なからずあるだろうが、実際は逆である。人がいなくても、金がなくても研究ができてしまえば、この世は崩壊するだろう。それはそれで楽しいと思う。
コミュニケーションを必要とされるにも関わらず、研究に大事なことは寝食を忘れる程何かに熱中できることと言われている。そんな人間いるのかと思っていたら、この本でもそう言った人は少ないと述べていた。この本は研究者として職を得られるにはどうしたらいいのかを書いているにも関わらず、肝心の理想的な研究者は本当に理想の存在なのである。
理想的な人はレオナルド・ダ・ヴィンチを思って記述したのだろうか。研究者といえばダ・ヴィンチというイメージは大きい。偉大な方で各方面で有名であるが、ダ・ヴィンチの本は読んだことがないので今度買って読んでみたい。
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