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鶏の墳丘を観た。

人類が3つのグループに分かれて活動していく話だと受け取りました。私の考えなので本当は少し違うかもしれません。

人類が人類でいられなくなったと悟ったあとの様子のような気もしました。人類が人類として生きていられなくても外部と戦争している様子は滑稽でした。あえて滑稽に描いているようにもみえました。

全て1人で作成した映像作品でありながら、80分越えのものを初めて観たので驚きもありました。1人の脳内にあるカオスをこの長時間ある作品にぶつけられるのは技術の発展によるものだと思います。手書きアニメーションだとおそらく厳しかったのではないでしょうか。

2021年に作られたということは、まだ生成AIの普及もしていない時期だと思います。そのため、2024年現在の技術で作成すると、もう少し違う見え方になったのでしょう。

1人で作成した故のノイズもあったように感じます。1人で物を作るのには限界があって、だからといって他者の力が加わると全く違った作品になることを改めて認識させられました。AIの力を借りると個人の実験的な作品と大衆向け作品の間を埋められる可能性も感じ、少しわくわくしました。もしかしたら、思考の斜め上をいく全く新しい作品が誕生するのかもしれません。

作品を理解できたか理解できなかったかと問われると、理解できなかったと答えざるをえません。しかしながら、これだけ思考をさせる映画が存在することに対しては、嬉しさや高揚感を覚えました。無知であることや、頭の足りなさを再認識できた作品なので、会えて良かったです。

私が生きることができるようになります。