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SNSを始めて、現実の世の中には「いいね」が足りていないことを知った

「わぁ、嬉しいです。ありがとうございます」

少し普通を取り戻し始めた夜。きっと行きつけのコーヒー屋さんも、営業時間を伸ばしてくれているだろうと期待して足を運びました。

階段を上ると相変わらず別世界な柔らかい光の空間で、生まれて初めてアイリッシュコーヒーをお願いし、その美味しさに目を見開きます。

甘い生クリームを越えると、深いコーヒーに辿り着き、その相性に舌を巻く。暫くするとウィスキーの後味がふわりと広がり、つまり美味しい。

そしてお店を出るときに、あまりの美味しさから何気なく出た美味しかったですの一言に、マスターが素敵な笑顔で返してくれたのが冒頭の言葉。

美容院の方も笑った

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最近、美容院で洗髪して頂いた時に、ものすごく一所懸命に洗髪して下さった方がいまして。もう、今まで感じたことない程の丁寧さを感じました。

そこでつい、とても丁寧にありがとうございます。リラックスできましたと、普段言わないようなことを口にしてしまったのです。

「本当ですか!嬉しいです!」

すると、弾けるような笑顔と共に、こちらも元気になるような、気持ちの良い言葉を返して頂けたのです。その後の会話が弾むこと

そう言えば、これまで数十年美容院に通って、美容師さんとはそれなりに話すものの、洗髪をして下さる方と話したことって無かったなと。

なんでも、1年目の方なのだそう。大変な時に仕事が始まって本当に大変ですけれども頑張って欲しいな、なんて温かい気持ちでお店を後にしました。

会社の方も笑った

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思い返してみると、ここ半年、仕事の中で「ありがとう」や「いいね」と言うことが明らかに増えています。

何気ないチャットの中で「ありがとうございます」と言い、素敵なプレゼンテーションを見たら「いいね」と言う。

これまでは、遠い関係性の方のアウトプットに「いいね」ということは、それほどありませんでした。でも、最近は自然と「いいね」が出てきます

最近、明らかに「しっかり考えられた」プレゼンテーションを見ました。

課題意識の持ち方、そのデータでの裏付け、課題を解消する製品の持ち味、どのようにアクションして欲しいか。

ひとつひとつのスライドが分かりやすいことに加えて、全体のストーリーの作り込みも非常に上手く、見ながらワォと感心してしまったのです。

プレゼンが終わった後、そこまで話したことがある方ではなかったのですが、さっきのプレゼン最高でしたと話しかけてしまいました。

「えー!嬉しい!気合いを入れて用意したので、
伝わったんだと分かると凄く嬉しいです」

やっぱり、素敵な笑顔とともに返して頂きました。その後なぜその課題感になったのかなど、とても話が弾みました。

素敵なアウトプットに対する「いいね」

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思ってみれば、素敵なアウトプットに対して「いいね」と返すのはSNSではあまり意識せず行っていることです。

素晴らしい写真を、高い技術の絵を、酔いしれる文章を、圧倒的な共感を。そんな、素晴らしいアウトプットには誰しもが「いいね」をします。

アウトプットに対して揺れ動いた気持ちを伝えることが、無意識に近い程に簡単に出来ています。

一方で、現実ではそれが驚くほどに難しいと感じていることに気付きました。

相手の表情を見て、タイミングを読み、言葉遣いを考え、慣れてない言葉を伝える。確かに、簡単なことではありません

ですが、少し勇気を出して「いいね」と伝えてみると、相手はとても嬉しそうで、素晴らしい笑顔を返して頂き、自分まで嬉しくなってしまうのです。

SNSなのか、現実なのかなんて関係ない。人は頑張ってアウトプットを出しているし、それに対して評価が伴えば嬉しいものなのです。

現実には「いいね」が足りていない

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誰だって一所懸命に出したアウトプットを褒められたら嬉しい。SNSはそんな当たり前のことを思い出させてくれます。

そして、SNSはそれに対して「いいね」と伝える、心の垣根も下げてくれているなと感じます。明らかに昔はこんなに言わなかった。

もっと現実にも「いいね」を。家庭で、仕事で、街角で。素敵なアウトプットには、もっと「いいね」があって良いはずです。

これまで、逃してきた数々の「いいね」のタイミングを、ちょっと悔やむように思い出します。もっとたくさん「いいね」する機会はあったのです

現実の世の中には「いいね」が足りていません。SNSと同じぐらいもっと気軽に、もっと身近に、もっと頻度高く「いいね」がされていい。

そんなことを思いながら、一日の始まりを感じる今日。

「いいね」心がけよう、と。

ではでは。


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