見出し画像

日々の文章で贈るのは、毒か薬か花束か

文章のポジショニングとして、心掛けていることです。

記事の更新頻度はクリエイターの永遠の課題です。発信の位置付け、その内容から考えて、更新頻度は自主的に選択されるべきなのです。

これは、ひとつの選択肢を採ると他の選択肢を取られなくなるという意味で、立派な戦略だと感じています。

そして戦略は一貫性があることが大事で、一度決めたら暫くは継続することが必要です。

ということから、更新頻度を考えることは、クリエイターとしてどうありたいのか、という根幹に関わる意思決定だと思っています。

毎日書くことのプロコン

画像1

毎日noteを書くことは良いことのように思えますが、これもプロコンがあります。やっていて思うこととしては以下な感じでしょうか。

<毎日noteの利点>
・文章が上手くなるスピードが速い
・試行錯誤のスピードが速い
・露出が増えるため認知度が上がる

<毎日noteの欠点>
・まとまった分量を書くことができない
・調査の時間が無いため、書ける内容が限られる
・更新頻度が高すぎ、読者が付いて来られない

ということから、毎日noteを自信を持ってお勧めできるのは、最初の30本から50本の時期かなと思ってます。

この期間は露出を上げて、認知度を上げないと読んで頂けませんし、 文章が上手くなっていく時期なので、なるべく多く書いた方が良いのです。

それ以降に関しては、むしろ毎日書くことによる話題の枯渇、さらには品質の維持の難しさからネガティブな要素も多くなってきてしまいます。

また毎日書いたとしても、読む方も大変なのだと思います。その観点からも、毎日書く必要はないと思っています。

毎日書くことで許される漢方戦略

画像2

では、私が150日を超えてもなぜ毎日書いているかと言うと、理由が2つありまして。ひとつは文章を上手くなりたいと思っている、修練の意味です。

読んで頂いているのにこの理由を出すことは大変失礼だとも感じているのですが、半分自分のために書いている、ということは事実です。

やはり書くことは気づきをくれます。それは文章の書き方もそうですし、書こうとする姿勢が日常の感度を上げてくれることもそうです。

そしてもうひとつの理由、これが私が毎日書いている主な理由なのですが、毎日書くことで記事の主張を弱めることができます。

つまり、毎日書いているので、あまり尖った意見を出さずとも済んでいるのです。

毎日読んで頂く文章ですので、その文章があまりに尖っていると、読む側として疲れてしまいます。これは私も経験として思っていることです。

もの凄く面白いと思う文章は、毎日読めないものです。毎日読むような文章は、じわじわ効いてくるような、漢方のような文章が向いていると思っています。

そして私は、この漢方のような文章がスキなのです。それは長い目で、自分にも、読んでいただく方にも機能するものだからです。

その文章は毒か薬か

画像3

更新頻度の高くない投稿は、一回当たりのインパクトを高めることが必要になります。そのため記事は、毒か薬でないといけないのですよね。

頻度を落としてもアテンションを取るためには、1回あたりの記事のインパクトがより大事になってくるということです。

頻度が低い更新で、漢方のような文章を書いていると、誰からも覚えて頂くことができません。もっと刺さらないといけないのです。

そのため頻度と記事のインパクトは、トレードオフの関係にあると思っています。主張が弱めなら頻度高く、主張が強めなら頻度低くということです。

またこれは有料か無料かにも係わり、商業的な文章は心に残らないといけませんので、よりインパクトを求められるようになってしまいます。

つまり、お金を頂く文章は、毒か薬かのどちらかでないといけないということです。市場に出回る本たちは、この点を苦しみ抜いた言葉達だと感じています。

毎日に一輪の言葉の花を

画像4

世知辛いことを言いましたが、 そんな考えがあるので、私は毎日noteに逃げているとも言える状況です。

毒にも薬にもならない文章を許して頂ける、無料公開の毎日note。自分の性格としては、このような位置付けが性に合っているのです。

そして即効性は薄いかもしれませんが、自分の文章がコップに生けられた一輪のお花のような存在になれたら嬉しいなと思っています。

特別な時に買う花束ではなく、そこにあるだけで少し気持ちが和らぐような一輪の花。そんな文章を書けたならそれは望外の喜びです。

もし私が今と方針を変える場合、それは今の文章とは異なる、少し刺激の強い文章を書く必要があると思っています。

ということで今暫く「大人しいしょこら」をお楽しみ頂けましたら大変幸いです。

ではでは。


<似たような話題かも>

<関連する本かも>

日常的なことを、商業的に書いた、素晴らしい例だと思っています。書いてある事象は何でもないのですが、言葉選び、考え方、表現。それによって文章を商業へと昇華しています。調理の方法が良いと、具材はここまで美味しくなるのかという、驚きの例です。


画像5
画像6
画像7
画像8


最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます!頂いたサポートは、noteを書きながら飲む缶コーヒーになっています。甘くて素敵な時間を頂きまして、とっても幸せです。