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発信に必要なのは「これは如何でしょう?」の繰り返しとめげない心

やっぱり、続けられるのが一番です。

PDCAとは良く言ったもので、ここまでビジネスの世界で人口に膾炙した言葉も中々ないのではないでしょうか。

昔提案で、PDCAという言葉が出した瞬間に、「それ何度も聞いたからもういいよ」と言われてしまった思い出も。

気持ちは痛いほど分かりまして、PDCAという言葉を使うこと自体が既に"Planning"不足と言えば、仰る通りです。

とはいえ、とても重要な考え方だからここまで広まったとも言えます。何事にも共通して使える考え方ですからね。

まずは何より打ち上げる

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ロケット発射をイメージすると、発射までが一番労力を使うことが分かります。企画・準備・資材集め・組み立て…やることは沢山。

発信も同じで、考え出すとキリがないものです。テーマ設定・ネタ探し・文章の雰囲気…いろいろと悩んで、結局面倒になってきてしまいます。

折角のアイディアも、世に出なかったら無いことと同じです。そのため、まずは発射を優先という考え方は、とても大切な考え方だと思います。

何事も打ち上げてみないと始まらないのです。

とは言え、現実は想定通りにはいかないもの。そこで、ロケットのように少量の燃料を噴射することで、軌道を修正するわけです。

ちなみに、燃料はもの凄く貴重なので、軌道修正が最小で済むように、秒単位で発射も管理されているそう。凄い精度の世界ですね。

答えを市場に聞いてみる

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主にスタートアップで使われる、ピボットという言葉があります。これは、方針転換という意味で、軸足を基にくるっと向きを変えるイメージです。

スタートアップは、世に無いものを出すため、とりわけ市場を読めません。そのため、ここでもまずはリリースするということが大事なのです。

つまり、答えを市場に聞くということです。どんなに消費者インタビューを重ねて計画をしても、物がないと判断できないのです。

そして、市場の意見を聞いて、くるっとピボットして向きを整えるのです。これに名前が付くぐらい一般的ということですね。

ただ、市場が判断できることは、良いか悪いかの2択です。言葉になっていない消費者ニーズを感じ取り、形にするのは用意する側の役割。

このように、手探りで正解を探す世界では、まずはリリースして判断してもらい、その反応を見て直していく、という姿勢が重視されています。

noteを書くためのTwitter

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では、方向転換をどうすれば良いのか、というお話なのですが、小さく繰り返し試すことがとても大事だと感じています。

静岡県がテストマーケの場として適しているという話は有名です。企業は全国展開する前に、まず静岡県で施策を実施し、反応を見ているのです。

なぜ静岡県かと言うと、一番日本全体の平均を表した県だからと言われています。年齢、性別、好み。現実的に、首都圏に近いことも大きな理由です。

このように、企業ですらテストの場を設けているのです。いわんや私たちがテストの場を持たない理由や如何に(反語)

noteのテストの場としてのお勧めはTwitterです。私はこれまで、noteの記事で試行錯誤していたのですが、学習が遅すぎたなと感じています。

1日に1投稿が限界ですので、感覚を把握するまでにものすごい時間がかかってしまうんですよね。また、準備も大変。

その点、Twitterは140文字で投稿できるので テストに最適です。何が皆に面白いと思って貰えるのか。それを、色々と試しています。

雨の分析のために、乾かす方法を知る

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冒頭のように、もう飽きたとは言われつつも、結局皆がやっていることはPDCAです。遠くに行くには、一歩一歩踏みしめて歩くしかないのです。

昔、GoogleのAlpha Goに関する記事を読んだ時に載っていた言葉で、なるほどなと思ったのが、以下の言葉です。

「雨の分析を行うには、雨を分類する高度な方法よりも、傘を乾かす方法を探す方が早い」

つまり、一回でものすごい分析をしようとするよりも、分析を何度も実施できる環境を整える方が結果的に近道であるというお話です。

精度を高めて、当てにいく方が難しい。それだったら、まずはリリースして、それを検証できる環境を整える方が良い、ということです。

ただ、リリースを重ねて、ダイレクトに反応を得ることは、面白くもありつつ、ツラいことでもあります。

そんな時に思い出すのが、モデルさんのオーディションの話です。

昔、冨永愛さんのドキュメンタリーで、もの凄く厳しいオーディションの世界を垣間見まして。第一印象の1秒で合否が決まっていたんですね。

候補者が3列に並べられ、ハイと言われたら一歩前に出る。そして、xx番と言われたら第二次関門行き。それ以外の人はそれでおしまい。

口を開く機会すらない、第一印象が全てのオーディションです。こんなもの受け続けていたら、心がどうにかなってしまいそう。

それでも、それに耐えてオーディションを受け続けた一部の人が、それを通過し、輝いていく世界です。

もうちょっと気楽にやってはいますが、発信も全然上手くいかなくとも「これは如何でしょう?」とリリースし続けることが、唯一の成長法なのだと感じます。

試行錯誤と、めげない心。そのたった2つ。でも簡単ではない2つが、発信の上達に必要なことなのではないかなと思う、今日この頃なのでした。

皆さまのご参考になれば幸いです。

ではでは。


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ちょっと難しい本なので万人向けでは無いのですが、お仕事としてリサーチに取り組む可能性がある方は、一度は読んだ方が良い本です。対象読者は論文を書く方や、仕事でリサーチをする方で、どのようにリサーチ設計をするべきかを教えてくれます。リサーチもスキル。良い形を学ぶところから。

<このnoteを書いたしょこらはこんな人です>


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