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想定を超えたかったら、想定を創ってはいけない

最近もの凄く感じることです。

グローバルへの中期経営計画の報告会が直近に迫っているのですが、その進め方についてちょっと反省することが。

良かれと思って、全体のアジェンダ、担当割、スケジューリングなどなど。色々アレンジしまして、進め方自体は効率的と好評を頂いています。

ただ、その結果出来上がったものを見てみると、どうも過去のものに比べると、勢いと言うか、楽しさと言うか、ワクワク感があまり出ていません

これは、最初から想定を創りすぎてしまったのかなとちょっと反省しています。

過去のものは、正直元コンサルタントとしては資料の構造化にかなりのオポチュニティを感じるものであったのですが(笑)、プランのワクワク感という意味で言うとずっと良かった気がします。

今回のものは、確かに構造化やメッセージはクリアなのですが、なんだかワクワクしないのです。

メインメッセージを決めて、それを具体化するスライドをを用意して、ひとつのメッセージを伝えていく。その手法は間違ってはいないとは思います。

一つのメッセージを端的に伝えるという意味では、やはり有効な手段です。受け手にとって理解もしやすいはずですし。

一方で、それは一本道を通っているようなもので、そこから外れる面白さや遊びがなくなってしまっている気がするんですね。

最近読んだ本の中に、靴の小売で有名なABCマート社長の野口さんのインタビューが載っており、その中で店舗運営のマニュアルは用意しないというお話がありました。

マニュアルを用意してしまうと、お店の創意工夫が損なわれてしまい、完全にオペレーションになってしまう。そうなると面白くないというお話です。

ABCマートの売上は約2,700億円で、毎年増収増益の超優良企業です。その規模の会社において、マニュアルがないのかと、かなり驚きました。

元々、現在の社長の野口さんが、ビームスで服を売られていた時の面白さを元に大切にしていらっしゃるとのことで、ワクワクと創意工夫にフォーカスしているマネジメントです。

そのため、靴を何個持ったからといっても、お金的なインセンティブはなし。それでも、接客と販売が面白いので、業績が伸びているのです。

会社は売上1,000億円を超えたあたりから、それまでのやり方が通用しなくなり、次のステージのオペレーションを考える必要がある、というのが一般的です。

一方で、ABCマートはこの自発性に基づくオペレーションを貫かれていらっしゃって、それでもまだ成長が続いている。

こう考えると、人はやっぱり、面白いこと、ワクワクすることで成長できるのだな、と感じます。

思えばこのnoteも、毎日書いている理由はやっぱり面白いからだったりします。

何も毎日書かないでもいいんじゃないか。しかも今このnote書いているの相当深夜ですよ。なんて思いつつも、結局書いているのです。

これを努力だと思ってしまうと辛くてやってられないのでしょう。あくまで内発的な動機があるから続いているものです。

結局、好きなことしか続かないのです。あまり好きではないことを一生懸命やっても、好きでやっている人には長期的にはかなわない。

それだったら、自分の好きなことを、ちゃんと自分と向き合って、ちゃんと探す方が、楽しく人生を過ごせるのではないかなと思ったりします。

そして、その好きなことを筋書きなくやることが、事前の想定を超える唯一の手段ではないでしょうか。

想定できていることなんてワクワクしないものです。想定できていないものが出来上がるからワクワクする。

それにはやっぱり、好きであるということがとっても大事なのではないかなと思います。

なーんて。資料作りのお話から、人生のお話になってしまいましたが、ワクワクするって大事ですよね。

次回からは、もっと前広に自由にやってもらおうと心に決めた今日なのでした。

このnote活動を続けられるほどのワクワクが、続きますように。

ではでは。


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TEDでの素晴らしいプレゼンで一躍有名になったダニエル・ピンクさんの本です。元々、アメリカのアル・ゴア副大統領のスピーチライターの方で、もの凄くスピーチの内容が洗練されています。本はちょっとなーと言う方は、ぜひTEDだけでもご覧頂けたらと思います。

maybe, maybe, maybe we can change the world.

<このnoteを書いたしょこらはこんな人です>


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