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SNSは個人で経営を学ぶ、最良の手段かもしれない

一番楽しい、試行錯誤が学べるところが特に。

楠木先生の『「好き嫌い」と才能』という本を読みました。稀代の経営者との対話が何本も載っている本です。

その中で感じるのは、良い意味で、皆さん結果を出すためには本当に何でもやるな、ということです。自分のポリシーに基づいて。

経営者は、結果が出るかどうかが全てです。そして経営者にとっての結果とは、組織を大きくするための利益の過多です。

ちょっと当たり前で恐縮ですが、利益は以下の式で計算されます。

利益 = 売上 - コスト

なので、人によって方向の好き嫌いはあるものの、売上を上げるか効率をよくするかのどちらかを徹底的に考えているのです。

これって、本当に本質だと思いまして、それ以外の事って考えても結果には関係ないのですよね。なので徹底してこの2つを考えている。

経営者の一番辛いところは、言い訳ができないことだと思います。上司のせい、組織のせい、市場のせい。そのような言い訳が全部できません。

そして、自分の考えに勝手に制約を持ってもいけないのです。その制約を外せるかどうかを考えるのも、自分の役割だったりします。

という真っ白なキャンバスという極限の状態に、独り置かれているわけですから、それは結果に対してシビアになるだろうなと思うのです。

この考え方を経験するには、自分をその立場に置くしかないのですが、企業の社長とはその席の少なさからなれる人が少ないわけで。そうすると個人事業としてやるしか手段がなかったわけです。

一方で、最近の SNS。多くのフォロワーの方と繋がるという考えでも良し、多くの方に自分の創作を読んでもらうという考えでもよし、最終的に実際のお金を作るという考えでもよし。

兎にも角にも、なんらかの目的を設定して、そのために最良のインプットをしていくという場が出来上がっています。

これって真剣にやれば真剣にやるほど経営と同じ状況になっていきまして、多くの方に読んで頂くために(=売上をあげるために)効率的にする(=お金や時間の投資を最小化する)という考え方になっていくわけです。

すると、環境(=市場)にも敏感になっていきますし、読んで頂く方(=お客様)の反応にも敏感になりまし、結果(=フォロワー数、ビュー数、利益など)にも敏感になります。

そして、少しでも結果を良くしようと、限られた資源の中でやれることを考えるのです。するとそれは、取捨選択=戦略であって、実際の経営者の人がやっていることと本質的には同じことを考えている、ということになります。

そのため、経営マインドを学ぶために、SNSは本当に良いツールだなと思うわけです。

実際の経営との違いは良くも悪くも2つあると考えており、ひとつは、純粋に結果だけを考えることができるということです。

会社勤めの方はご経験の通り、組織を動かすためにはものすごい量の内部コミュニケーションが必要になります。組織を動かすので、しょうがないところもあるんですけどね。

それを自分だけでできるので、殆どしなくて良い。結果だけを考えれば良いというのはとっても素晴らしい環境です。

一方、もうひとつは、プレッシャーです。自分だけではなく多くの人の人生を左右する判断が関わってくると、冷静にはいられなくなるものです。この一番辛いところは、その立場にならないと経験できないものです。

ただ、MBAやスキルの勉強でも結局プレッシャーは学べないところなので、やっぱりSNSは学びの手段としては最良のように感じるのです。

ということで、ぜひ目的をセットして、それに向けて試行錯誤してみましょう。その経験は様々なところで役に立つ経験だと思います。

そして、面白いんですよね。結果を出すために試行錯誤するのって。本の中の経営者の方々も、大変でしょうに、とっても楽しそうでした。

SNS、読み専の方は発信してみませんか。とっても勉強になりますし、面白いですよ。

皆さまのご投稿をお待ちしております。

ではでは。


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稀代の経営者・ビジネスパーソンと楠木先生の対談集です。雑誌『Think!』の連載が基になっています。こんなに凄い人たちをよく集めたなあと思う程に、出てこられる方々が著名人ばかり。短期にスキルとして役に立つ本ではありませんが、長期のマインドセットが学べる本です。


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