原神初心者がAIと最難関コンテンツを攻略したらAIの使い方がよく分かった
皆さん、こんにちは。今日も今日とて、原神に入り浸っているしょこらです。
私めも原神を始めて1年弱。そろそろ普通のコンテンツにも物足りなさを感じ始め、ではでは最難関コンテンツにでも挑戦してみるかと思ったのが昨年末。それまではビビって全くのノータッチでした。
原神には最難関バトルコンテンツとして「深境螺旋」というコンテンツが用意されています。これは自分のメンバーから2つのチームを創り上げ、高難度バトルを勝ち抜くというコンテンツです。
基本的にどのコンテンツもそこまで難しくない原神ですが、なんと「深境螺旋」のクリア者は全体の10%、さらには完全クリア者(=限られたタイム内でクリア)に至ってはなんと全体の3%しかない程の難易度とのこと。
そう聞くとちょっと燃えてしまうのがゲーマー魂。それに、先にも言った通り原神はそこまで難しくないゲーム。案外エンドコンテンツなんて言ってもそこまでの難易度はないだろう。
…なんて思っていた時期が私にもありましたよ。
ここから完全クリアに向けた大作戦会議が始まるのですが、そもそも私が原神初心者すぎて、キャラも装備も全く揃っていないことを痛感。検索した情報は私では到底再現できないものばかりだったのです…
「これは、まずい…」と思っていたところに、ふと「AIはパーソナライズ(=使い手向けに最適化)された情報を提供してくれる」なんて記事を読んだことを思い出し、藁にもすがる気持ちで試してみた、というのが今回のお話。
結果として非常に良いAIの使い方の勉強になりました。
Web情報は最大公約数向けの情報
そもそもですね。私めの原神のキャラの引き方って特殊なのですよ。家族アカウントのデイリー任務を手伝ったりもするので、なるべく単独でも強い、チームとしての活躍=元素反応を「使わない」キャラを狙って引いているのです。
具体的には風と岩狙い。原神の売りである元素システム全否定。普通じゃない。
結果として、原神の強キャラと言われるキャラが殆どいない異常事態。ナヒ様おりゃん。ハイゼン様おりゃん。ヌヴィ様おりゃん。ちなみに、鍾離先生も、万葉様もおりゃん。
私、1年間何してきたんだ…。
で、今回の作戦会議で思い知ったのは、そもそもウェブ情報というのは最大公約数に向けた情報発信であるということです。つまり「当たり前に持っているいるべき強キャラ」を前提とした情報発信なわけです。
それはそうですよね。多くの人に見てもらう情報発信なのですから「多くの人に刺さるように書く」というのがWeb情報の基本的な方針なわけです。
一方で私のような異端モノにとっては、どの情報も「何かしら再現性に欠けている」わけで、非常にフラストレーションを感じたものでした。
「そのキャラ持ってないし…」
「いやその武器持ってないし…」
「そもそもその編成組めるぐらいだったら調べたりしないし…」
そこのお兄さま。お姉さま。そこでAIなわけですよ。
AIは「質問に対して回答してくれる」ツールです。つまり、自分で最初から制約条件を作ってしまえばそれに合わせて回答してくれることが強みなのです。
このAIの特徴は、今回のような「あとひとつ何かが足りない」状況においてはものすごい力を発揮してくれるものでした。
この「一般情報では完全にハマらない私向けの情報」を出してくれることがAIの強みである、というのは実際に使ってみて大きな発見でしたね。
そして実践へ〜AI活用による攻略〜
ということで実践編です。今回使うAIはMicrosoftのCopilotというアプリです。Bing検索アプリの中でも使えますし、23年の年末に専用アプリもリリースされました。使い方は、相変わらずGIGAZINEさんが分かりやすいです。
このCopilotはChatGPTと共通の言語エンジンを使っており、通常2,800円/月ぐらいのお支払が必要となる最新の機能(GPT-4)を無料で使えてしまいます。
このGPT-4が使えるかどうかで、AIの頭の良さ=回答の質が全く変わってきますし、最新の情報を取ってきてくれるかどうかにも関わってくるので、無料でお試しするならどう考えてもCopilotを使った方が良いです。マジ全然違うよ。
で、早速今の状況をAIに相談してみます。
AIはこちらのことなんて何も知らないので「今はどういう状況なのか」「何を達成したいのか」を上手に定義することがとても大切なことのように感じました。
オープンに聞くとしっちゃかめっちゃかだったので、「特定のパーティーの私でも実現できる装備」に絞り込んで聞いてみます。
最初に出てきた結果はやはり一般のWeb情報と同じように、自分のリソースに合っていなかったんですよね。…ということでもう少し具体的に条件を与えて、自分に合った状況に仕立てて会話を続けます。
何回かやりとりすると、かなり現実的な回答が。なるほど!と思う程のご提案については誉めつつ先を促します。
そして、最終的な回答がこちら。
この回答は結構盲点で、例えば雷電将軍というのはとても優秀なサブアタッカーでして、その彼女にメインアタッカーであるティナリ君のサポート装備(深林がそれ)を持たせて、ひたすらサポートに徹しさせる作戦。全く私の発想にありませんでした。
また「教官」も、そこまで強い装備ではないのですが手に入りやすい。そして、このパーティーにおいては「非常にハマる装備」に感じました。
ということで、育成するべきパーティーと装備が決まったのでいざ勝負…!
まぁ、そこから50回以上ボコられましたが…
なんとか!なんとか残り1秒で完全クリア…!
今の育成状況ではもう二度とやりたくないレベルではありましたが、まぁ勝ちは勝ちさ。勝てばいいんだ。
このように、自分に合わせた情報をAIが提案してくれるのはなかなかにシビれる体験でして、これは今後一般的になるだろうなぁと思わせるには十分なパワーを持っていました。
かがくのちからってすげー!
AI活用の「2つのポイント」とは
個人的な趣味に最先端の技術を使うという贅沢の極みな体験をしてきたのですが、今回の経験から、AIを使うにあたっては2つの重要なポイントがあることに気づきました。
ひとつめは、相談する対象についてある程度知っているべきことです。
AIはかなり詳細な提案をしてきます。それがどの程度良いものなのかについて、自分で判断できる程度には知識を持っていないと使いこなせないだろうなと感じました。
噂には聞いていましたが、AIは意外にしれっと平気でウソもついてきます。そのため、全く知らない分野の情報を検索する時には「最大公約数」なWeb情報の方が良さげ。多くの人向けの情報なので、最低限抑えておくべきことがまとまっているのです。
一方で、ある程度自分が知っている分野において、新たな視点を提供してもらう使い方はこれまでのWeb検索にない圧倒的なAIのアドバンテージです。
もうひとつは、自分の状況について自分自身がよく理解できているべきことです。
AIに視点を提供してもらうには、自分の状況を上手に説明できることが必要なのです。
今回の例で言うと、基本的に今あるリソースでしか戦えないこと、追加の戦力投入は時間的にはほぼできない状況であること、どの装備がある程度使えそうか、などといった自分の制約を分かっていたことが上手く回答を引き出せた理由かなと思います。
この2つのポイントをしっかりと押さえているならば、AIがもたらしてくれる「視点」は圧倒的な価値を持っています。
なんて、実際にやってみるとそれほど難しい話ではなくて、身近な例で言うと今晩の夕食の献立に似ています。
今冷蔵庫にある素材が何かを把握出来ていることと、自分がどの程度のウデマエで、どの程度料理に時間を割けるかをちゃんと理解出来ていれば、良い提案をAIは返してくれるのです。
AIと聞くとちょっと遠い存在のように感じますが、既に日常の良いパートナー関係になる程の力は持っていて、どれだけ上手に付き合えるかの自身の問題だと分かったことが今回の発見です。
何かを達成しないといけなくて困っているようなときで、手持ちのリソースに限りがあるとき。そんなケースでAIは非常に輝く視点の提供を行ってくれます。
で、これってビジネスにものすごく向いている考え方なんですよね。仕事の場では確実にもっと一般的になりますね。
当たり前の未来にちょっと先駆けて、少しずつ趣味などにAIを使って慣れてみる、なんて如何でしょうか。
優れたテクノロジーは、人生を豊かにする=選択肢を増やす=究極的にはムダにも使えるものですからね。
みんなもAI使ってみようぜ!
ではでは。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます!頂いたサポートは、noteを書きながら飲む缶コーヒーになっています。甘くて素敵な時間を頂きまして、とっても幸せです。