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調査やユーザーヒアリングがうまく行くケース、失敗するケースの違いについて

こんばんは、エルモです。

先日、以下のツイートを発見して、非常に示唆に飛んだ内容だなと感じました。

そこで咄嗟に出した私のアウトプットがこちら。

「ユーザーヒアリングやリサーチは意味がない」と言われたりする一方で、「顧客の声を聞くことがイノベーションの源泉」と真反対の意見も出てきたり。。。

このお題について、自分の頭の中を整理しておきます。

ちなみに、Airbnbが事業スケールに成功した転換点もユーザーヒアリングにあったと言われています。(諸説ありますが・・・) 

その転換点を象徴する、創業メンバーとポールグレアム(投資家)のやりとりがこちらです。

Graham氏: 「で、君たちのトラクション(※ユーザー)はどこなんだ?」
AirBnB: 「ニューヨークで何人かが使っています」
Graham氏: 「ユーザーはニューヨークにいるのに、君たちはなぜまだここマウンテンビュー(シリコンバレー)にいるんだ?今すぐ全員のユーザーに会いに行きなさい!」
AirBnB: 「え、でもそんなことってスケールしないじゃないですか。何万人ものユーザーの規模になったら、一人一人のユーザーに会いに行くことなんて無理ですよ。」
Graham氏: 「その通り!まだ事業規模が小さくて、ユーザーが数名しかいない、今しかできない事なんだ。一人一人と会って、彼らがどんな人達なのかを理解して、君たちが直接彼らのために何かしてあげるんだ。」

そうやって、二人はY-Combinatorから出資してもらった資金を航空チケット代にあてて、毎週Mountain ViewからNew Yorkへ飛行機通勤したのです。

https://www.bluecircle.co.jp/posts/AirBnB

なぜ、Airbnbではユーザーヒアリングやリサーチがイノベーションのきっかけになった一方で、「調査には意味がない」という意見も大量に噴出するのでしょうか?

この問いに対して、私なりに2つの意見があるので、それを書いていきます。

※大前提として、私は「ユーザーヒアリングは不可欠、かつ絶対にやった方が良い」宗派の人間です。ただし、ユーザーヒアリングがワークするにはいくつかの条件がある。というのが私の持論です。

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