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ぼくの何もかもがあなたを映している

【ドラマ感想文】
映像コンテンツは大好きで、テレビドラマとアニメの初回は、だいたい全部録画します。

最初の放送で、感覚的に好きな作品を選んで視聴しています。

昨晩ドラマ『生きるとか死ぬとか父親とか』が最終回でした。

40代の自立した女性が、少し立ち止まって家族との関係性に向きあい、今まで持っていた気持ちをキレイにたたみ、小箱に納める少し前の、心の揺らぎを映像で見ているようなドラマでした。

最終回よりも第11話の方が神回で、琴線にぶいんぶいん触れ号泣しちゃいましたね。

『生きるとか死ぬとか父親とか』

この作品は、ジェーン・スーによる自伝エッセイ本のドラマ化。母との出会い、全財産の喪失、そして他の女性の影など父への愛憎や家族の表裏を描いています。

↓第11話ネタバレ

完璧で神様みたいだったトキコの母は、父の浮気が原因でブランド物などを爆買していました。

若い時のトキコは母が何百万の買物をすることで父へのさびしさを埋めていることは認められず、その記憶を封印していました。

エッセイ執筆のなかで、封印していた記憶を思い出したトキコは、母のさびしさを未だに認められず、エッセイの筆がとまり書けなくなってしまいます。

書けないトキコ(吉田羊)に、若い時のトキコ(松岡)が寄り添い囁きます。

「許せないまま書けばいい。怒りも悲しみも悔しさも。あの頃の私にはどうすることもできなかった」



ありのまま受け入れること
ですね…

わたし自身10代の頃は、両親のことが嫌いでした。

20代の頃は、自分のことだけで精一杯で、両親を顧みることはありませんでした。

30代の頃は、自分も親となり、親という存在が自分が思うより強い人でないと知りました。自然体で共に過ごすことも多くなりました。

40代の頃は、命には限りがあり、未来とは、自分が思っていたより短かいのだと知り、両親との時間を適当な距離・節度・敬意をもって大切に過ごせるようになりました。

50代の今、
新たな感情があります。

母は数年前にがんを患いました。抗がん剤の影響なのか、1年ごとに母の認知能力はだんだん低くなりました。

大腿骨も骨折して、リハビリをして歩けるようになったものの、今は億劫で歩こうとしなくなってしまって、要介護3になりました。

排泄のコントロールも難しくなってきて、家やデイケアーでの介護もきびしくなり来月にも施設に入る予定です。

暗い話でスミマセン💦

どの年代でも両親との間に、色んな感情というものがありました。

ありのままの出来事を、ありのまま感情で受け止めればいいと

このドラマを見ながら行き場のなかった感情は物語にシンクロして
、かつての私が私の肩を抱いてくれている感覚になりました。

ちょっと重めに書いてしまいましたが、軽快なコメディドラマです。

うん。いい作品でした⤴


ドラマオープニング曲
高橋優『ever since』です。

冒頭はジェーン・スーさんのラジオ番組に高橋優が出演している設定の映像が入るので、曲は4分後から始まります。

子が親を唄う
いい曲だと思います。

ご本人とドラマのトッキーが激似で、「トッキー寄せたねー」と
吉田羊さんを絶賛したくなりました。

おまけ


ミニストップのハロハロ
チョコバナナ 激推しです!

これぞ求めていた
✨チョコバナナ🍌

いつも読んでくださり
ありがとうございます٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

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