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『君たちはどう生きるか』映画感想文

宮﨑駿 原作・脚本・監督作品『君たちはどう生きるか』を鑑賞していました。 率直な感想としては、この作品はアニメーター宮﨑駿として、本当に最後になるだろうと思い、少しさみしい気持ちになりました。

思えば『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』『東映マンガまつり』の頃から、もう半世紀近く宮﨑アニメを観ているのだ。

『風立ちぬ』のときには無かった、今までのジブリ作品を観てきた観客に向けて、その世界観を慈しみ、感謝を伝える花道みたいなものを感じました。

本作品の賛否は色々あるようだけど、ファンタジー作品とは、これでいいのだと思うし、これがいいのだと思う。美しいよ何もかも。

この作品は、アオサギ、インコ、ペリカンなど鳥がやたら登場しますが、娘は映画を観てインコがちょっとキライになったって言ってました。アオサギは生と死を行き来するエジプト神話がモチーフらしい。

眞人のモデルは宮﨑監督自身で、アオサギは鈴木プロデューサーらしいけど、なんだか反対じゃない?とも思った。

白いもふもふした、わらわらは、めっちゃ可愛かったな。

あのわらわらのシーンでコウノトリじゃなくてペリカンな所とか、観客に引っかかりを持たせる隙を与えるあたり、宮﨑駿アニメだなぁ。冒頭の眞人・眞人・眞人とやたら主人公の名前を連呼するのも、観客が主人公に気持ちを寄せちゃう魔法をそっとかけるのだから。

本当はね、原作・脚本・監督分業のチームで作ったアニメが好きなんだけど、やっぱり宮﨑駿は別枠ということで・・・。

1937年に書かれた本の問いかけは、2023年の今、若者の中には当たり前の事として浸透しているように感じる。私たち世代よりも、子どもたちは人として進化して生まれているのだと思ったりする。

確固たる自信が無いが故の危うさはあるけれど。

いつも読んで下さり
ありがとうございます。٩(๑❛ᴗ❛๑)۶


見上げれば 満月






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