選書は時限爆弾

本には即効性のあるもの、遅効性を有するもの、どちらの側面もあることが魅力の一つと言えます。特に、私が提案する企業への選書では「遅効性を有する本」が入っているかどうか、且つ、「遅効性×緊急性を要しない」や「遅効性×即効性」など、(しつこいようですが)遅効性を隠し味としたさまざまなパターンを試みています。

企業がまず目指すことは営利活動、すなわち売り上げを上げることです。そこに対して、私は遅効性を持つ「本という時限爆弾」をたくさん置いていきたいと思っています。いつ誰のもとで開くのか分からないけれど、必ず開かれると何かが変化します。

本は、読む前と読んだ後では確実に何かが変わるのです。それは1分後かもしれないし、1年後かもしれない。し、10年後のことかもしれません。時間軸で考えると予想がつかない動きをするものは、営利活動を行う企業にとっては必ずしも良きものとは言えないでしょう。

目の前に本が10冊あるとします。この10冊を本棚に並べる並べ方の順列は何パターンになるか分かるでしょうか?

その数は3,628,800通りにも及びます。ある意図を持って並べられ、その並びが今の自分には一見何も急ぎで必要のないように思える本を開き、自分の中に取り入れる行為。同時に開く本の数は、出来れば3冊以上が望ましい。そういった偶発的な行動を選書で発生させたい。時限爆弾を日本中の企業に置きまくることをしたい、と思っています。

社内に時限爆弾を持っているかそうでないか。時限爆弾の並べ方に技能(アート)を持つ、このnoteの記事では、そんな選書についての態度を記していきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?