【京都レトロ喫茶めぐり④】青い誘惑@喫茶ソワレ
京都・四条に1948年(昭和23年)創業した『喫茶ソワレ』。
京都でインスタ映えするカフェとして、メディアにもよく登場しています。
友人と夕方訪問したのですが、こちらもとても素敵でした。
特徴的なのは、⻘い照明。創業者の友⼈で染⾊研究家の 上村六郎氏から「⻘い光は、⼥性が美しく⾒え 男性は若々しく⾒えるから、店の明かりに使ってはどうか」とのアドバイスを受けて開業時から使⽤しているそうです。
そのため、1階奥の座席がお⾒合いの場として使われていたこともあるのだそうです。
残念ながら、写真はすごく撮りにくいんですけど…
建物の内外装や調度品の木彫刻は、創業者の友人だった彫刻家で日展作家の池野禎春氏が手掛けたもの。 ヨーロッパで豊穣の象徴とされた葡萄や向日葵、ギリシャ神話の「牧神パン」、ワインの神様である「バッカス」などが彫られています。
飾っている絵画は、二科会の洋画家である東郷青児や佐々木良三など。コースターやコーヒーカップ等に使われている線画(イラスト)は東郷青児が描いたもの。
ほぼ創業時のままの空間に、あやしげな青い光。東郷青児の美人画。BGMがないので、とても静かで、落ち着いています。
名物はカラフルな「ゼリーポンチ」ですが、ソーダだったり、ミルクだったり、さらにはコーヒーゼリーなど、バリエーションもいろいろありました。
この「ゼリーの誘惑」と称しているメニューは、2代目オーナーの妻・元木成子さんが女性のための飲み物として考案したもの。
1960年代に赤一色のゼリーを使った「ゼリーワイン」「ゼリーミルク」を考案。1975年から、「ゼリーポンチ」などの5色のゼリーを使った飲み物をメニューに。さらにその後、コーヒーゼリーをカフェオレと一緒に楽しむ 「ゼリーコーヒー」を創作されています。
ゼリーポンチやクリームソーダに使用している神戸産の地サイダーは、1899年に発売され、100年以上変わらぬ製法で作られている優しい炭酸だそうです。
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