2019年モンブラン食べ歩きベスト10
フランス地方菓子研究家・ショコラが、2019年食べ歩いたモンブランの中で、マイベスト10を発表します!
1位 ジャン=ポール・エヴァンのモンブラン
やっぱり王道のエヴァン!実は東京ミッドタウンをふらりと歩いていて見つけました。パリの食べ歩きで、初めて本格的なボンボンオーショコラをいただいたのがエヴァンです。ですから私の中で、エヴァンは特別。こちらのモンブランは、これぞパリのモンブラン!風味豊かでコクのあるマロンクリームとたっぷりのシャンティイ、さくさくとしたアーモンド風味のメレンゲの組合せは、まさに王道の味です。
販売は秋のみ、金・土・日・祝日限定
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ジャン=ポール・エヴァン東京ミッドタウン店
東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリアB1F
営業時間:11:00~21:00
定休日:不定休
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2位 ニューオータニのスーパーモンブラン2019
ちょっと別格なのですが、やはりこれを上げずにはいられないでしょう。ホテルニューオータニ グランシェフ中島眞介氏によるスーパーシリーズの最新作。お値段3000円!!
マロンペーストは、”奇跡の栗”「利平」や”栗の王様”「銀寄」、希少品種「人丸」などの和栗の中から一番の食べ頃を迎えたものを厳撰。生クリームの使用量を最小限に抑えています。
中央部分には熊本県産和栗の「甘露煮」、 そのまわりに「アーモンドミルククリーム」、さらに、「豆乳葛」「黒蜜あんこ」「豆乳ホワイトガナッシュ」を加え、隠し味には、青ヶ島の「ひんぎゃの塩」を使っています。
土台の「リンツァー生地」には元祖くず餅「船橋屋」の「くず餅乳酸菌R」をプラス。美味しくて身体に優しいモンブランとなっています。
高さ8cm、直径8cmほどのビッグサイズ。
年に一度のお楽しみ♪
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ホテルニューオータニ・パティスリーSATSUKI
東京都千代田区紀尾井町4-1
営業時間:11:00~21:00
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3位 インターコンチネンタルのマロンラムレザン
キムタクドラマの「グランメゾン東京」に登場したモンブランです。こちらも話題性で3位にランクイン。インターコンチネンタルホテル、N.Y.ラウンジブティックのマロンラムレザンです。
『クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2015』の世界大会で準優勝したエグゼクティブ シェフ パティシエ 德永純司氏が監修されています。
薄く巻き上げたチョコレートの中にマロンのクリームとシャンティ、ラムレーズンバターのクリームを詰め、トップにメレンゲが飾ってあります。
栗の鬼皮で焼き栗のような風味を出しているそうです。
かなり小ぶりで美しいです!
テイクアウト限定。予約をした方がいいのですが、電話はかなりつながりにくいです。
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ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ
N.Y.ラウンジブティック
東京都港区海岸1丁目16番2号
営業時間:11:00~20:00
03-5404-7895(直通)
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4位 モリヨシダのモンブラン
こちらも大行列で話題になりました。渋谷スクランブルスクエアに日本初出店したモリヨシダ「MORI YOSHIDA」のモンブラン。日本人パティシエ 吉田守秀氏が、2012年にパリ7区アンヴァリッドの近くに開いたお店です。
大きめのサイズで、マロンクリームの絞り方が特徴的。構成は、マロンクリーム・生クリーム・栗・栗味のスポンジ・パータフィロ
生クリームは上品
栗は洋風で、味はやや控えめ
パリパリのパータフィロがよいアクセントです。
お値段は税込で918円とやや強気!
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モリヨシダ
渋谷スクランブルスクエア1F東急フードショーエッジ ワールドブティックゾーン
営業時間:10:00~21:00
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5位 フラクタスのモンブラン
同じく渋谷スクランブルスクエアにニューオープンした、三軒茶屋のパティスリー「プレジール」の新業態。 「フレッシュモンブラン」はオリジナルの国産栗ペーストをたっぷり使用し、フレッシュな口当たりでありながらも濃厚なモンブランに仕上がっています。
「FRUCTUSが特別にオーダーした、2mmメッシュで裏ごしした熊本県阿蘇産の栗ペーストを贅沢に絞ったモンブラン。国産渋皮栗と甘味を抑えた生クリームに、しっとりとしたフランジパーヌを合わせた構成。栗本来の風味を最大限感じていただけるお品です」とのこと。
たしかに、モリヨシダと比べても栗の風味が強く、生クリームなどの素材の味が生かされていると感じました。
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フラクタス
渋谷スクランブルスクエア1F東急フードショーエッジ ワールドブティックゾーン
営業時間:10:00~21:00
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6位 パティスリープレジールのモンブラン
こちらが、フラクタスの元祖、三軒茶屋の名物モンブラン。
その名も「しぼりたてモンブラン」
上質な生クリームたっぷり、栗のペーストはお上品、ベースはメレンゲ
なので、つくりたてを味わいたい。
渋谷スクランブルスクエアの新店舗FRUCTUSがスタートしたため、こちらの
「代沢プレジール」はしばらくお休みされるそうです!
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パティスリー プレジール
東京都世田谷区代沢4-7-3
営業時間:12:00~19:00
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7位 アンジェリーナの和栗のモンブラン
こちらもパリの思い出の味。「サロン・ド・テ アンジェリーナ」は1903年ルネ・ランペルマイエがパリのリボリ通りに開いたサロン・ド・テです。以来100余年、パリの社交界をはじめ、時代の先端を行くパリジェンヌに愛されてきました。
そのアンジェリーナの看板商品が、メレンゲの上にクリームを絞り、パリ直輸入のマロンペーストを絞ったモンブランです。
季節ごとのフレーバーモンブランが登場しますが、こちらは和栗のモンブランデミサイズ。
通常のモンブランよりも優しいお味です。
和洋折衷ですね。
銀座プランタンのお店が閉店してしまったのが残念です。
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日本橋三越本店 地下1階
東武百貨店池袋店 地下1階
東武百貨店船橋店 地下1階
あべのハルカス近鉄本店 地下1階
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8位 銀のぶどうのモンブランローズ
ビジュアルの勝利です。バラの花をモチーフにした美しすぎるといわれるモンブラン。
マロンクリーム製の花びらは、濃厚な甘さ。
土台のマロンタルトは、栗の風味が際立ちます。
モンブランの中には、甘くなめらかなカスタードクリームが、絶妙なアクセント。ラム酒がしっかり効いた、オトナの味わい。
季節限定です。
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大丸東京店
京王新宿店
西武池袋店など
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9位 東京会館のプレミアムマロンシャンテリー
こちらは厳密にはモンブランではないのですが、あえて選ばせていただきました。
「マロンシャンテリー」は約70年前に誕生した東京会館伝統のスイーツです。生クリームの中には裏ごしした栗がたっぷり。普通のマロンシャンテリーは1年中あるのですが、「笠間産 和栗100%」のプレミアムマロンシャンテリーは10月限定、販売も本店限定。
栗と生クリームだけというシンプルなデザートなので、その分素材の味が際立ちます。
<マロンシャンテリー誕生秘話>
日本の洋菓子の祖として知られる、東京會舘初代製菓長 勝目清鷹(1900~1972)がモンブラン(白い山のデザート)を見て、1950年頃、日本人向けにアレンジして発案したと言われています。
プレミアムマロンシャンテリー¥1500
「スイーツ&ギフト」でのテイクアウトの他、レストランやカフェで食べることができます。季節ごとのスペシャルマロンシャンテリーもあります。
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東京会館丸の内本館「スイーツ&ギフト」
東京都千代田区丸の内3丁目2-1
営業時間:10:00~20:00
定休日:不定休
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10位 パレスホテル東京のマロンシャンティイ
マロンシャンテリーといえば、こちらのマロンシャンティイも忘れてはいけない。東京会館のものよりも、生クリーム絞りがシンプルで大きさも小ぶり。でも十分な満足感です。
「栗と生クリームだけのシンプルなデザートだからこそ、お客様に驚きと感動を与えたい」と近代フランス料理の本流を受け継いだ初代総料理長・田中徳三郎シェフの教えを受け継ぎ、1961年のパレスホテル開業時から変わらないこだわりが詰まっています。
栗は全体になめらかにするのではなく、粗めに裏ごしし小さな粒を残すことで食感に変化が加わり、噛むほどに風味が口に広がります。
また土台のジェノワーズに乗せる際、ふんわりと空気を含ませて固めることで、ほろりとした食感の軽やかな口あたりに仕上がっています。
ホテルのスイーツ&デリでの販売のほか、ラウンジでも提供されています。
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パレスホテル東京「SWEETS & DELI」
東京都千代田区丸の内1-1-1
営業時間:10:00~20:00
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ということで、2019年のモンブラン・マイベスト10をお届けしました。今年も栗の季節が楽しみですが、コロナの影響がないことを願っています…
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