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真夜中の文体。

わからない。
この人の歌詞はわからない。
音楽もわからない。

悔しい。
わかるまで、聴き直したくなる。
そのうちに本当に何度も聴き直している。

まるでフーコーだ。
まるでバトラーだ。
まるでハイデッガーだ。

あの人たちの本はわからない。
本当に訳がわからない。

わかるまで、読み直したくなる。
いや、できれば読みたくないけれど。

事実、悔しい。
その悔しさだけで、
そのうちに本当に何度も読み直している。

ずっと真夜中でいいのに。

その文体は、
そのわからなさは、
その中毒性は、
まるで哲学者のそれである。

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