それぞれの旅路
どんな夫婦だって、
最期はそれぞれ、おひとり。
何とか、助け合って来たと思うけど、
多分、モヤモヤと過ごすうち、
時間が過ぎただけのような気もする。
でも、無駄な時間だったと
思わないのは、幸いです。
大いにすれ違って、
平行線もたどってみたり、
心の中で地団駄を踏みながら、
気がつけば、27年ほど経った。
今になって発覚したオットの習性も
あったり、まだ未確認なこともある。
それら全ては、お互い様なのだけど。
若い時は、ほーんと、
物足りない人で(笑)
会話も盛り上がらないし、
いつもつまらないなぁーと思っていた。
でも、
価値観が全然違って良かった。
同じ趣味とかなくて良かった。
友達付き合いなくて良かった。
食い気味にやりたい事がなくて良かった。
今の結論は、このように至った。
自分もオットも少しずつ変わった結果か。
今から結婚するつもりなら、
かなり重要かもしれないこれらは、
長い年月をかけて、振り落とされた。
私は、何でもすぐ決めつける。
柔軟性というものが、ないのである。
それで、すぐ袋小路に追い込まれる。
オットは、
無限に心が広い。怒らない。威圧感がない。
でも、優しい訳でもない。
それは、裏を返せば
"何に対しても無関心"
なのである。
子どものことや、妻のことも。
ずーっとそれが不満だったけど、
子どもがみんな家を出たら、
それが良くなったのである。
不思議だ。
とにかく、こっちが働きかけない限り
無限に放置しておいてくれる。
まるで、天然酵母w
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で。
この連休は、それぞれ旅行なのです。
喧嘩してる訳ではなく、
至って、円満に。
私は息子と札幌で合流して北海道旅行
オットは、父親と合流して、
生まれ故郷の松山へ。
お義父さんの希望で。
親孝行なようで、仲は良くない。
そこは、長男の責任感があるらしい。
オットといたら、
空港でビールの一杯も飲むけれど、
今日はひとりだから、
気を引き締めて行かねば、と
やめておく。→エライ
一番のとばっちりは、コイツ。
出して来たスーツケースに居座って、
無言の抗議をする犬…
コレが登場した暁には、
いっつもお預かりになると、
知っている。
育てている酵母も、
少しお世話をして、元気なのを確認し、
冷蔵庫の奥でおやすみなさい。
一旦、パン作りもお休みです。
さぁ。千歳に到着だ。
それぞれの旅を、
楽しもうではないか。