記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

『劇場版 呪術廻戦 0』

 冬休みに『劇場版 呪術廻戦 0』を観に行ってきました!

 とにかく全部がすごく良くて、良い意味であっという間で、良い意味でめちゃくちゃ長く感じて、なんだか不思議な映画でした。


 『呪術廻戦』は単行本派なので映画のストーリーはもともと知っていたのですが、読んだタイミングがアニメ最終話の後(7巻と8巻の間?)だったので、五条先生と夏油くんの学生時代の出来事を知った上で改めて観ることで、また違った感じ方になったなあと思います。単行本で読んだときはなんだかよくわからない敵が来た……と思っていたのですが、いろいろ知った後だと夏油くん……となりますね…………。

 中盤までのストーリーは、TVアニメで言うと4話・5話の「呪胎戴天編」、22話・23話の「起首雷同編」のような、クエスト攻略的な面がある展開でした。個人的に、こういう大ボスと戦うわけではない回で世界観を掘り下げるのが好きなんですが、テンポも良くて面白かったです。キャラ紹介という面での分量的にも、TVシリーズである程度メイン回があるパンダが省かれたところに芥見先生は構成がうまいんだろうな〜と思いました。
 少し前に、最近流行っている漫画は修行シーンが少ない! という記事が話題になっていましたが、こういうちょっとしたクエスト消化回がないってことを言いたいのかな? と思いました。おつかいみたいな回は単純に面白いので(あんまり長い話になると覚えてられないから……)挟んでもらえると嬉しいんですが、引き伸ばしになっちゃう部分もあるので、最近の作品では控えているのかなあと思います。引き伸ばしは悪という認識がだいぶ広まっている気がするので……。

 後半、百鬼夜行編……。呪術高専での戦いと東京・京都での戦いを交互に描くのがテンポ良くていいな〜と思いました。0巻でメインになっているキャラ以外が好きという人にも優しい構成でしたね……。呪術高専で戦ってる人はだいたい決まっているから、こういう頭がこんがらがりそうな描き方してもわかるのかもな〜。
 あと、ちゃんと百鬼夜行でナナミンが黒閃してたんですね……! 妹に言われて初めて気付きました……。私は京都校だと加茂憲紀くんが好きなんですが、京都での戦いの様子が描かれるとしても東堂さんだけなんだろうな〜……と思いつつちょっとだけ期待していたので、心ここに在らずだったかもしれないです。というか出るなら出るって言ってよ!!!!!!! 日下部さんも出てたし……。ミキシン………………。もっといっぱい喋ってるとこ見たいよ……。

 エンディング曲「一途」は、最初に聴いたときは不思議な曲だな〜と思っていたんですが、何回か聴くうちにエンドロールで流れてるイメージができるようになってきてヨッシャ来い!! みたいな気持ちで映画館に行ったんですが、逆夢……。
 私は事前に「一途」を聴いていたので、乙骨くんの台詞に これは! と思ったのですが、妹はエンドロールで初めて聴いてそこで気づいたらしいです。2曲分の長いエンドロールに飽きてきたから曲の歌詞を聞き取っていたらしいので、そのへんも計算に入れて2曲使ったのならすごいことだな……と思いますね。


 作画は本当にずっと良くて、当然のように神作画なバトルシーンが繰り返されるのでなんかいろいろ麻痺しそうで怖くなりました。でも映画の中で一番好きな画は、OPの乙骨くんですね……。朝起きて食事をして呪術高専へ向かうまでの日常シーンなんですが、日の光の当たり方とかキャラを取り巻く空気感なんかが美しくて、めちゃくちゃ好きです。音楽もなんとなく神妙な感じで、タイトルが大きく映ったときなぜか泣きそうなくらい感動しました。


 単行本19巻は特典付きで予約してあるので、今から発売が楽しみです。あとアニメ派の妹たちは夏油くんの好感度がめちゃくちゃ低いので、アニメで過去編も渋谷事変もやってほしいな~と思ってます。よろしく!!


 ちなみに、個人的には夏油くんが最後になんて言ったかはそこまで気にならない派です。確定しないことで永遠の可能性を自分の中に残していたいので……。

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?