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『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』

 『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(吹き替え版)見てきたわよ!!!

 ものすごく下心丸出しで申し訳ないんですが、ダンブルドアとグリンデルバルドの関係性がすごいらしいというのと、マッツ・ミケルセンが本当に美しいな……と思ったので見に行くことを決めました。
 一応前作と1作目もテレビの放送で見たんですが、結局あんまり内容をわかってないまま行きました。「ハリー・ポッター」シリーズは、何年か前にUSJに行ったのをきっかけに映画は全部見ました。小説版も映画の後に一通り読んだような気がするんですが、もう10年近く前かも……。
 そんなわけでハリポタもファンタビもあんまりわかってない状態で見に行ったんですが、かなり面白かったです。期待していた部分ももちろんだし、それ以外の要素もすごく良かったです。


 まず冒頭、中国の竹林でニュートとグリンデルバルド一派が魔法で戦闘をするシーン。ここの音響がすごくて! 魔法のエフェクトと林の中の音はすごく臨場感があって、数年前にUSJで乗った「ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー」を思い出しました。今回はIMAXで見たわけではないんですが、通常版でここまですごいとは……。この音はテレビ放送じゃ感じられないんじゃないかと思うと、もう冒頭だけで映画館で見て良かったな~と思いましたね。

 魔法動物だと、やっぱりボウトラックルのピケットがかわいかったです。ニュートのことが大好きで、お互いに信頼しあっているのが伝わってきてとても良かったです。テレビで見たときは気付かなかったんですが、結構表情が豊かですよね!? ムッとしていたり自慢げだったり、すごく良いキャラクターだなあと思います。
 今作のメインになる魔法動物、麒麟(キリン)は、正直なところ言われるまで何の動物かわからなかったです……。麒麟というと、ビールの缶に載っているモフモフのイノシシみたいなやつか、首が長い方のキリンに引っ張られてちょっと首が長くて角の生えたシカみたいなやつ……という印象だったので少し戸惑いました。パンフレットによると、ディクディクというシカに似たウシ科の動物をモデルにしたらしいですね。検索してみたら目が大きくて賢そうな印象を受けたので、神秘的なイメージにぴったりだと思います。

 今作では、イギリスやアメリカだけでなく世界中を舞台に冒険が繰り広げられるのも特徴の一つだそうで、冒頭の中国、ドイツ、ブータンなどいろんな土地の魔法界が描かれます。特に面白かったのがアジアの国々で、日本の魔法界はどんな感じなんだろう……と想像が膨らみました。やっぱり妖怪って魔法生物なのかな?


 今作の期待していた部分……というのがダンブルドアとグリンデルバルドの関係です。ツイッターで「ヤバい」という話を聞いて見に行くことを決めた程度には期待していたんですが、ちょっとオタク特有の過剰表現っぽい部分があったかな……とは思いました。他の人の感想だとグリンデルバルドの方が未練タラタラって感じでしたが、私は最後の「孤独に~」の部分を踏まえたとしても、パンフレットにもあるように「恨みやつらみに変わりつつある」気持ちの方が大きいように感じました。むしろダンブルドアの方が、未練……というよりも後悔みたいなものを強く持っているような気がします。
 私は洋画(アジアとかの映画も含め)よりも邦画を見ることが多いので、あまり海外の人の感情表現の方法を知らず、読み取れていない部分があるとは思います。もしかしたら海外の映画って感情の表現にリソースを割いていないのかも? と思う程度にはわかっていないです。でも、それでも映画のラストシーンでジェイコブとクイニ―の結婚式を一人で遠くから眺めるアルバスの孤独は痛いほど伝わってきたし、その孤独にゲラートだけが気付いていたのにも胸が締め付けられましたね……。これテレビ放送になったら端折られちゃうのかな……。そうなったら理解わかってなさがすごくない?

 逆に、完全に予想外の部分から刺されたのがクリーデンス! あんまりちゃんと見てないせいでどういう生い立ちなのか知らなかったんですが、この人第1作で黒髪CVツダケンのグリンデルバルドに操られてた男の子なんですか!? 長い黒髪と真っ黒の服、暗い瞳青白い顔……と、死期が近づいているのもありすごく見た目が変わっていて驚きました。それと同時に、その儚さと意思のこもった目の美しさにくらくらしちゃいました。あんなに危なっかしくて消えそうなくらい弱っているのに、自分の持つオブスキュラスの力でとんでもない規模の魔法を繰り出すアンバランスさが、彼の周りを飛ぶ赤黒い不死鳥に表れているようで本当に魅力的でした。最後には父であるアバーフォースに支えられ一緒に家に帰っていったのもすごく良かったです。家族の話に弱いんですよ……。


 というわけで、そんなに熱心なファンではない状態で見に行きましたが、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』とても良かったです! 5部作になるからあと2本やるらしいですが、次も映画館で見たいな~と思っています。個人的にはマッツ・ミケルセン続投でお願いしたいな~!


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