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今日も寝られない

人って2種類に分けられると思っている。

夜、布団に入ってすぐ寝られる人と、そうでない人に。

私は後者に分類される人間だ。
夜布団に入っても、1時間近く眠れないのが私である。


「私はすぐ寝られない」という最も古い記憶があるのは小学校1年生のころ。
当時、ポケットモンスターのアニメ放送が始まった。
私ももれなくポケモンが大好きになり(なんなら29歳の今も毎週アニポケ見ている。ゴウのラビフットツンデレでかわいい。)、「ポケモンがいる世界っていいな~!」と思うようになる。

それに影響されてか、小1の私は夜布団に入ったあと、「ピカチュウを連れて登校する私」という、お話を(頭の中で)作り始めた。
親が寝たのも気づかなかったくらい、夢中で頭の中にストーリーを描いていた。

これは「あらあら、そんなにピカチュウが好きなのね」って済むかもしれないが、今もわりと似たようなことをしていて「寝られない」から結構困っている。


大人になった今は、夜布団に入ると、その日にあった出来事を振り返る「大反省会」が私の頭の中で繰り広げられる。「こうしたのは良かった」とか「あれはこう言うべきだった」とか、自分の1日の行動を振り返って、頭の中であーでもないこーでもないと言葉を並べる。
そうすると気づいたら1時間、2時間はあっという間に過ぎているのだ。

さらに、これは私の性格によるものだと思うけれど、私は「自分がして良いと思ったこと」よりも「こうしない方がよかった」というマイナス評価ばかりして「自分はこんなにダメなことばかりして、パッとしない人間だな」とか思ってしまうのも辛い。
そんなこと、周りは気にもしていないことは過去の経験からわかるのに、自分で自分を苦しめてしまうこの癖、どうにかしたい。


「大反省会」を布団に入ってから開催する私、きっと情報処理能力が人より劣っていると思うんだよね。
何か考えても、目が開いているとそっちに気をとられてしまう。
今だって、この文章の続きを考えながら、surfaceの画面の左奥に見える、両手をバンザイした猿の口元が若干斜めに位置しているのはそういうデザインなのかなぁ、と思ってしまったし。

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見たものに気を取られないで考え事をすることができないんだよ。

だから、夜布団に入る静かな時間は、余計な情報が入ってこない、私が一番真剣に考えられる時間。
目をつぶると、必然的に日中に考えられなかったことを、考えてしまう。

結果、どんなに眠くてもすぐに目が冴えてしまって、寝られない。寝られないことを考えて、また寝られない。そうするうちに夫が布団に入る音が聞こえてきて、横になったと同時に寝息が聞こえる夫を羨ましいと思いながら私もいつの間にか眠っていたという夜の繰り返しだ。

そういえば、私の父も、よく「寝られない」と言っていた。布団に入ってもすぐ寝付けないと。
私もきっとその遺伝子を受け継いでいるんだと思う。



長らく困ってきたこの癖だけど、最近はこの癖のおかげで面白い事に遭遇できた。
それは夫の寝言を聞けること。

夫は布団に入ってから完全に眠るまでの、頭がぽわ~とした状態のときに、よく寝言を言う。
(本人は、寝ているわけじゃないから夢を見ているのではなく、「イメージ」を見ているのだと言っている。)

以前、寝たと思った夫が急に「あっちいけ!」と叫び出して、「どうしたの!?」と聞いたら
「いぬ・・・いぬが襲ってきた・・・」
「犬?どこ?」
「あっち・・・これくらい大きいの・・・吠えてた・・・」
「今もいる?」
「いや、追い払ったからもういない・・・」

と、あっちの方を指さしながら言っていた。確かに、ちゃんと会話になっているから、寝言ではないという本人の話にも納得できる。

そしてちょっと前に夫が”イメージ”を見たとき、いきなり両足を挙げて、左右交互に膝の屈伸を始めた。
「自転車をこぐ」ストレッチにあるような、

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こんな感じで。

何事!?と思って夫を見ていると、急に足の動きが速くなってきた。
あまりにも激しくてベッドがガタガタ動いている。隣のベビーベッドで寝ている娘にも下の住人にも迷惑だと思い「何してるの!?」と夫に聞いてみると、

「あ、今自転車こいでた!」

って、そりゃ見たらわかるし!!!

自転車を漕いだ理由を尋ねると、

「〇〇さん家に遅れそうでね、スピードあげてたんだ」

と返事がきた。(夫は仕事で自転車を使っている。)

なんと完全に夢に入る直前にも仕事の”イメージ”を見ていたとは…お疲れ様です。


夫は”イメージ”を見ているときに、こうやって何かを起こすから面白い。
それに加えて、夫は寝相も悪いし(朝起きたら枕に足が乗ってるときもある)、夜中トイレからベッドに戻れないときがあるし(朝リビングのソファにいた)、寝ながら服脱ぐし(目覚めた私の目の前に夫の股間があったときはギョッとした)、大丈夫かと心配になることもあるけど、今日は何かしてくれるかな?と夫が寝るときを楽しみにしている自分もいる。


長らく私は「寝られない」ことに困っていたけど、そのおかげで夫に笑わせてもらっているから、これも案外悪くないのかもしれない。
ようはものの見方、捉え方次第でなんとでも変わるんだなぁと。


と言いながらも、やっぱりすぐ寝られる人は羨ましい。ああ羨ましい。




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最近書くことの楽しさを知った育児中のアラサー。色々書きたい。癒やしは梶くん。Twitterのフォローも嬉しいです。
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