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誰かに見られる、その思い

人生で初めて続いている掃除


昨年12月から人生で一番の掃除をしている私。

いつもイライラする自分が心の底から嫌で、
この汚部屋を変えたら私自身も変われるかも―――――

そう強く思ったのがきっかけだった。

SNSで掃除ジャンルが流行っていることもあり、
掃除をした様子を動画に収め、インスタに挙げる。

するとたくさんの方が私の投稿をみてくださり、
「すごいね」「きれいになったね」
と反応をしてくださった。

よし、次はどこを掃除しようかな!

コメント返信をしたあとは、大抵そんな気持ちが湧き出ている。

そうなのだ。私が掃除を続けられる理由は、
フォロワーさんが私の掃除を見てくれるからなのだ。

それに気づいたとき、ハッとした。

私は今まで何度も「家を綺麗にしたい」と思ったことがある。
そして掃除をやってみた。
でも、気づいたら掃除熱がなくなっていた。

そういう体験談も合わせて、私の中で
【掃除ができる人】と【掃除ができない人】
の違いが明確になった。

掃除ができる人とできない人の違い

見ている人がいるか、否か。

これだけで掃除のモチベーションは大きく変わる。

別にそれはインスタで発信することに限った話ではない。

例えば家族。

自分が日中に家を掃除したとして、
夜帰宅した夫に「お~!家綺麗になってる!今日掃除してくれたんだね。ありがとう」と言われたら。

または、遊びに来た実母に「綺麗ね~」と言われたら。

友達に「〇〇ちゃんの家っていつも綺麗だよね」と言われたら。

子どもの友達が「△△の家って綺麗だよね~」って言うのを聞いたら。

そりゃあ掃除頑張るよ!って思う。

一方で。

家族や友達はほとんど家に来なくて。

掃除しても夫は気づかなくて。

子どもは小さくて。

私のこの掃除、なんの意味があるんだろうって、手が止まってしまう。

ここからわかるように、掃除を続けられる人は「自分がやったことを見てもらえる人」なのだ。

つまりモチベーション維持の秘訣は「人に見られること」にある。


ついていけずに悩んだ部活

中学生のときはバスケ部に入っていた。

仲の良い子がバスケ部に入るから・・・という
理由だけで入ったのだけれど、
体を動かすことはわりと好きで
それなりに楽しんでいた。

3年生が引退した中学2年生の秋、
顧問が変わったのを機に
それまで「みんなで楽しく過ごそう」だった部活が
「目指せ地区優勝!」とバリバリの方向転換をした。

私は急にハイレベルになった部活についていけず
落ち込む日々だったが、
同級生の部長から「先生がちょここは見込みあるって言ってたよ」
と教えてもらう。

放課後一番に来て体育館の準備をしたり
練習時に大きな声を出したりする姿を見て
そう感じたらしい、とのことだった。

それを聞いて私はとても嬉しくなった。
と同時に、やる気がみなぎってきた。

今まで悩んでいたのが嘘のように、
私にもできる!と思いながら
部活に取り組むようになった。

結局、私にはバスケが向いていなかったのか
レギュラーになれず引退を迎えたけれど、
自分なりに一生懸命に部活に臨めたのは
良い思い出になっている。

そう。
「人が見てくれている」とわかると
人のやる気は一瞬で湧き上がるのだ。


人が見てくれると力になる

私のバスケ部の話は、掃除にもつながる。

私は今まで何度も家の掃除で挫折して、
もう私は掃除が向いていない、ダメな人間だ、と
落ち込む日々だった。

けれど、発信を初めてみなさんに見てもらうことで
今までにない掃除熱を得ることができている。
(本当にありがとうございます。)

このことからわかるように、

誰かに見てもらえる人は
モチベーションを保つことができる。

そしてモチベーションを維持できると
自信につながるのだ。

それは、子育てにも言えるのではないだろうか。

子どもの心を満たしたい

我が子たちは今2才と4才だが、
毎日「ママみて~!」の連続だ。

以前の私は、毎日イライラしていて
心の余裕がなくて
おざなりな対応しかできなかった。

私の返答を聞いてはしょんぼりする子どもの顔をみて後悔し
ダメな母親だと自分を責めていた。

それは一度や二度じゃない。

でも今は、こうして掃除を続けることで
「誰かが見てくれると目標に向かって行動を続けることができる。
その状態は自信になる」
とわかった。

それを、今度は子育てに活かしたい。
「ママはいつも私を見てくれている」
子どもにそう感じてもらえたら、
やりたいことに臆せず挑戦していけるのではないだろうか…

私の過去の最大の失敗は、
子どもたちを、特に第一子の娘を
ちゃんと見てあげられなかったこと。

家事や下の子のお世話、仕事に・・・
何らかの理由をつけて、
娘の「ママ見て~!」にちゃんと向き合えなかった。

娘のママは私しかいないのだから、
私が一番に娘を見る。

白み始めた日曜日、
娘の寝顔を見ながらそう心に誓う。

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