かなしみのゆめ。
今朝のこと。
起きてきたオットが、これ以上できないほどに悲しい顔をしてワタシに言った。
「悲しい夢を見た」
うん、そうだろうそうだろう。
その顔つきで悲しくないわけない。
前情報たっぷりである。
ご飯とお酒があれば大体のことはハッピーライフなはずのオットが、
そんな悲しげな顔をするということは・・・
ご飯を食べ損なったとか、目の前で限定品が売り切れたとか、そういうやつに違いない。
大して興味もないけど、一応聞いてやろう。
「どんな夢だったの?」
するとオットは、ちょっと聞いてくれる?というオバチャンのように捲し立てた。
「すっごく暑い日でさ、お腹が出ちゃうけどTシャツの裾を持ち上げて、それで顔の汗を拭いていたら
向こうから来た見知らぬおばちゃんから
『あなた、そのお腹なんとかならないの?』って真顔で注意されたんだよ・・・」
えっと・・・
いや、それ、おばちゃんが言ってることって、いつもワタシがオットに言ってることじゃ‥
「キミはいいんだよ!見知らぬ他人から言われたことがショックだったんだよ!」
‥そうか。
ここは一緒に
「いきなり通りすがりにそんなこと言わなくてもねっ!!」
「見ず知らずの人に、お腹のこと言われたくないわよねっ!」
と怒りと悲しみを共有してあげるべきなのであろうか。
いや、しかし。
おばちゃんの指摘してる内容は、ワタシとしては全面同意であり、なんら逆らう気はない。
しかし目の前で、しおしおのぱーになっているオットがあまりにも可哀想だったので、とりあえず励ます意味で
「まぁ、ほら‥ 夢だし!!」
と、身もふたもないことを言っておいた。
ワタシ、いいツマ。
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なんとなく毎日読むのが楽しみだなと思っていただける文章を書き続けたいです。チョコ先生は腎臓と膀胱にステントを通しており、てんかん発作もあり、さらに胆嚢液体膿腫で胆のうを摘出し、いろいろとオペしてる身の上ゆえ、いろいろともろもろと服薬や治療食などにお力添えをいただけると嬉しいです!