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『柔らかい心で生きる』から読み盗った3つのこと

みなさん、こんにちは。

今回は星野リゾートの教科書のひとつである『柔らかい心で生きる』から読み盗りました。(「能動的な読書」を目指しておりますので、「読み盗(と)る」というアグレッシブな言葉を使わせてもらっています。)

では、本書の概要読み盗った3つのことを書いてみます。

本書の概要

著者の矢代静一氏は昭和を代表する劇作家として知られ、敬虔なカトリック信者でもあります。本書は全5章で構成されるエッセイ集です。

第1章 人生の希望を生きる <心を励ます出会い>
第2章 柔らかい心で生きる <親と子の絆>
第3章 合いに根ざして生きる <倖せな結婚生活のために>
第4章 今日の恵みを生きる <祈りに導かれて>
第5章 人生の希望を生きる <幸福な老いへの出発>

聖書からの引用が豊富ですが、禅僧として有名な良寛さんのお話も入っています。どこを読んでも著者の優しさと温もりを感じる本です。

また「柔らかい心」ときいて、相田みつをさんの詩を思い出しましたので、引用させていただきます。

セトモノと セトモノと ぶつかりッこすると すぐこわれちゃう
どっちか やわらかければ だいじょうぶ
やわらかいこころをもちましょう
そういうわたしは いつもセトモノ


では、『柔らかい心で生きる』から読み盗った3つのことを書いていきます。

1つ目は、

①まず聴いてみること

です。

良寛さんの逸話が紹介されています。

良寛さんには不良の甥っ子がいました。「甥っ子をどうにかしてくれ」と頼まれた良寛さんは甥っ子家族と一緒に暮らし始めます。しかし、良寛さんは甥っ子に何か言ったり伝えたりすることは一切しませんでした。月日は流れ、ついに良寛さんが彼のもとから離れるときが来ます。そこで良寛さんはわらじを履きながら涙をこぼします。これを見た甥っ子は更生しました。

というお話です。

スーパーセールスマンの秘訣も「とにかく徹底的に聴くこと」だとよく耳にしますが、これができる人は少ないように思います。

まずは聴いて、それでも聴いて、もっと聴いてみよ と読み盗りました。


続いて2つ目は、

難しく考えると余計難しくなること

です。

著者が人生に悩んでいたとき、易者チックな女の子に出会います。

彼女は「失恋は、もっと素晴らしい人とのめぐり逢いのため」「お金は、じっと辛抱していれば向こうからやってくる」「健康は、一病息災、少しくらい悪いとこがあった方がよい」「仕事は、若いころの苦労なら買ってでもしたほうがいい」とアドバイスをしています。

何でも捉え方次第、難しく考えると余計難しくなる と読み盗りました。


最後に3つ目は、

善いことをするのが人生ということ

です。

新約聖書に登場する「善いサマリア人のお話」が紹介されています。ご存じの方も多いとは思うのですが、以下のようなお話です。

ある日Aさんが追いはぎに襲われ、その場から動けなくなってしまいました。Aさんと同じ宗教を信じる人たちは彼の前を素通りしていきます。しかし、ある人がAさんを助けてくれました。そのある人は、Aさんの民族と敵対しているサマリア人でした。

善いサマリア人の、善いはプラスのイメージ、サマリア人はマイナスのイメージを表していると思います。しかし、サマリア人からしたらサマリア人が善いのは当たり前だと思います。

善も悪も見方次第、善いことを決めて、善いことをするのが人生 と読み盗りました。

まとめ

『柔らかい心で生きる』から読み盗った3つのこと

 まずは聴いて、それでも聴いて、もっと聴いてみること
何でも捉え方次第、難しく考えると余計難しくなること
 善いことを決めて実践するのが人生であること


今回をもちまして『星野リゾートの教科書』シリーズは完結となりました。30冊すべてを記事にできたのは、ひとえに読者のみなさまのおかげです。最後までお付き合いいただいて、本当にありがとうございました。

では、またです。


貴重なお時間をありがとうございます。よき時間となりますように。