頭の中をのぞけたかもしれない『ヨシタケシンスケ展かもしれない』
2022年4月、東京の世田谷文学館から始まった『ヨシタケシンスケ展かもしれない』。
3ヶ月間開催していたにもかかわらず、気づいたときには全日程ソールドアウトで観られませんでした(途中で日程が追加されましたが、あっという間に完売)。
その後神戸に旅行に行った際に、なんと翌週から伊丹で開催と知りましたが、滞在するわけにもいかず断念。縁がないのかなと思っていました。
大好きなのです、ヨシタケシンスケさん。
以前“お気に入り”でも話していますが、とてもファン。
紀伊國屋書店さんで出会ってしまったときの感動も書いてます。
これほど好きなのに、全国巡回されているのを指をくわえて見ていたわけです。
でもね、やっと行けたのですよ。
神奈川会場のそごう美術館は日帰りできますからね。うれしいです。
と、前置きが長くなりましたが『ヨシタケシンスケ展かもしれない』を堪能してきたことを書き記しておきます。
お盆休みの最終日、一人でそごう横浜店へ。
入り口のポスターにワクワクしながらエスカレーターで6階までのぼります。
入り口からすでに可愛らしい看板がお出迎え。
入場する前から胸がキュンキュンしてます。
写真撮影がOKというのもありがたい。
会場に入ると、
いや、ほんとうの会場はこっちじゃないよねとクスクスさせながらグイグイ惹きこんでいきます。
学生時代の立体作品やアトリエの私物コレクションが並びます。
バインダーに丁寧に保管されたスケッチたち。
素敵すぎます。
さらに進むと、
ジャーーーーーん
壁一面にスケッチ!!!
その数約2,500枚!!!!!
みなさん、夢中になってのぞきこんでいました。ニヤニヤしてる人もいれば、唸っている人もいる。連れに教え合ってる人もいて、もう熱気がムンムン。
小さな小さな妄想スケッチを、これでもかってくらい見せてもらえて大満足。作家の頭のなかをのぞきこませてもらっているという背徳感もたまらん。ワクワクを超えてゾクゾクしました。
スケッチに描き込まれている文字のサイズも素敵すぎます。私には書けない。でも鮮明に読める。
「あー!これ好き」とか「うわっ、やられた」とか「深いなぁ、これ」とか思うたびに撮影しました(アップしたのはその中の一部)。
撮ることを目的としないように、あくまでも観て・感じて・残したくなってをセットにしながら。もちろん私もニヤニヤしながら。
スケッチの海を抜けると、突然あたりが色づきます。
作品の世界を体験できるよう、いろいろな展示が登場。
デビュー作であり代表作でもある「りんごかもしれない」に入り込めてるかもしれない体験展示。
撮るたびにりんごの形が変わるから何度も試してしまいました。
夏休みということもあり、会場ではたくさんのちびっ子たちも楽しんでいて、しかもそれぞれに楽しんでいる感じがヨキでした。
こんな看板があったけど、つまらなそうな人はいない感じでした(それともコチョコチョされたあとなのかもしれない)。
絵本ごとにアイディアスケッチや原画が展示されているので、これまで読んだことのない絵本でもその場でグイグイ楽しめちゃう。
家族で一緒に鑑賞できるって凄いこと。それが当たり前に行われていて、みんなめちゃくちゃ笑顔。
私が特に気に入ったのは『西日』というタイトルがついたこの作品。
ヨシタケシンスケさんの年表も節目もめちゃくちゃ可愛い。年表は裏表があってクルクル回っています。
節目は思わず吹き出しちゃいました。
「おわりに」という何枚かの絵とメッセージに励まされながら、会場を出ようとすると「いちまいもってって」とお土産が準備されていました(おわりにのメッセージは載せないでおきます)。
『ヨシタケシンスケ展かもしれない』はテーマパークかもしれない。お茶の間なのかもしれない。
こんなにくつろいで鑑賞できる美術展って
奇跡かもしれない。
はい。
承知しました(買いました)。
どんなグッズがあるのか、↓↓↓に載っているかもしれない。