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アークとは何か? No.2


ark :: 方舟としてのアーク

アララト山近辺でノアの方舟の痕跡を探す作業は、様々な人々がそれぞれの時代に渡って行われてきた。その原動力は旧約聖書に記載されている、という点である。
つまり、ノアの方舟の実在が証明されれば、旧約聖書に書かれていることが単なるお話では無く、過去の歴史的事実であったと証明でき、旧約聖書そのものの信憑性が高まるからである。宗教的求心力がより一層強化される事になり、発見者はある意味英雄にも祭り上げられるわけだ。

ところで、旧約聖書のノアの箱船は、現実問題どれくらいのサイズがあったのか?

旧約聖書の創世記6章13~22節には、長さ300キュビト×幅50キュビト×高さ30キュビとあり、1キュビトが約45cm と言われており、それで換算すると、

長さ135m×幅23m×高さ13.5m

というサイズとなる。これは、大型タンカーに匹敵するサイズであり、内部は3階建てであった。

古来、船というものは宗教的にも非常に象徴的な存在である。

古代エジプトでは、王家の墓に舟の模型が埋葬される事例があり、死者をあの世に送るための乗り物として認識されていた。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/110900424/?SS=imgview&FD=1422774646

日本の三途の川の渡し船も、此岸から彼岸に渡るための乗り物であり、臨死体験をした多くの方々の体験からもの「川」もしくは「河」という存在が、此の世あの世の境界線の象徴になっている。

静嘉堂文庫美術館蔵

ノアの方舟に関しても、その物語を見ていけば、洪水前の世界から洪水後の別世界に移動する為の乗り物として見た場合、上記の古代エジプトの舟の対する考え方や三途の川の渡し舟の発想とも共通するのでは無いだろうか。

古代日本において、舟のような存在で異世界に移動した話の事例として、浦島太郎の物語がある。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%A6%E5%B3%B6%E5%A4%AA%E9%83%8E

海へ漁に出た浦島太郎は、亀を助けてその御礼として竜宮城に招かれて乙姫様の饗宴を受け、しばし竜宮城で暮らすが故郷が恋しくなり帰郷する。その際、絶体開けてはいけない玉手箱を渡され、帰り着いた故郷は長い年月が過ぎており、自暴自棄になった浦島太郎は玉手箱を開けてしまった。と、同時に年老いてしまった、という物語である。

この話の出典は古く、5世紀の日本書紀、8世紀の丹後風土記や万葉集などにも記載され、日本全国に浦島太郎縁の地があることも面白い。

ちなみに 日本書紀においては、

日本書紀の雄略天皇の二十二年に以下のような記述として残されています。「秋七月、丹波国余社郡管川の人、瑞江浦嶋子(みずのえのうらしまこ)は船に乗り釣りをし、遂に大亀を得る。亀はたちまち女になる。浦嶋子は感じ婦(妻)にした。あい従って海に入り、蓬莱山に至って、仙衆(ひじり、仙人のこと)を見る。この(物)語は別巻にあり」

とあり、亀=女(乙姫様) という事になっており、ここでは竜宮城ではなく、蓬莱山が行き先である。

https://en.wikipedia.org/wiki/Urashima_Tar%C5%8D

竜宮城であれ蓬莱山であれ、われわれが住んでいる日常世界からみれば非日常の世界=あの世=彼岸 とも言えよう。

うつろ舟


この浦島太郎の亀に該当するお話が、江戸時代に存在した。

1803年江戸時代は享和三年の事件である。
常陸国(茨城県)の海岸に「うつろ舟」が漂着し、異様な服装の女性が1人乗っていた。女性の言葉は通ぜず、60cm角の四角い箱を持っておりその箱には人を寄せ付け無かった。結局、この件がお上に知れるとやっかいなので舟を沖合まで曳いて流してしまった、という話である。

以下にその時の詳細な図がある。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%99%9A%E8%88%9F
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%99%9A%E8%88%9F
長橋亦次郞 『梅の塵』(無窮会専門図書館蔵)

その舟の形は球形で、もし古代の万葉人がみたら亀に例えるかも知れない。日本書紀の記述で、亀が女に変化する記述があるが、亀の様な形の舟から女性が出てきたというシチュエーションを 「亀=女」と表現したようにも思える。

UFO

逆に現代人の我々からすると、この丸い舟は、UFOの様な形状とイメージする方が一般的だとも思う。

https://en.wikipedia.org/wiki/Unidentified_flying_object3

UFOは、最近アメリカ政府でもその存在をようやく認めて話題となっているが、さらに驚くことに、アメリカは「宇宙軍」という組織を編成して、その存在位置を陸軍・海軍・空軍の上に置いている。宇宙軍を組織化するの良いけれども、宇宙軍に相応しい乗り物はあるのか? と言う問題がある。

宇宙軍の紋章


しかし、最近、世界各地で3角形のフライングソーサーが目撃されており、その飛翔動画もyoutubeに多々あげられており、地球製UFOであるとされている。その名称は TR3B と呼ばれ、動画を見る限り神出鬼没なUFOそのものである。

https://veteranlife.com/lifestyle/tr3b/

https://www.youtube.com/watch?v=L3hEYusIzRU

もっともアメリカではTR3Bのプラモデルも存在するので、一般人の意識にも「当たり前の存在」として広く認識されつつあるのだろう。


TR-3B の後継バージョン

子どもの頃、アポロ宇宙船が月面に着陸したシーンのモノクロ映像を見た記憶が鮮明に残っているが、なぜ空気の無い月面でアメリカの星条旗が揺らいでいたのか、今でも疑問であり、その部分の指摘で、実は月面着陸はウソだったという意見の人や、テレビやビデオでNASAの映像などCGIを見せられているだけ、と思っている人も多いのでは無かろうか。

http://spaceflight.nasa.gov/gallery/images/apollo/apollo11/html/as11_40_5874.html

この様な疑念が一般民衆にある現在、なぜ宇宙軍なの? と疑問を持つのは自然なのでは無いか。

巨大母船としてのアーク

ネットでは、地球には、眠れる古代のアークが多々存在し、それらは現在活性化しつつある、という人がいる。
ここで言う「古代のアーク」というのは、大昔に地球に来た地球外の大きな宇宙船でいろいろな種族のものが多々存在すると主張している。

この古代アークは、サイズ的には単なるUFOでは無く、ノアの方舟の様な巨大な母船であり、現在のテクノロジーを遙かに超えた生きたAIで管理され、その宇宙船内に入るには、過去その宇宙船に乗ってきた種族と同じDNAを有し、なおかつ人間的に意識高い人でなければ扉も開かない、という。
現在、アメリカを中心として世界にある古代アークの調査がされており、複数の国で協力して多くのテクノロジーの解明を志しているそうだ。

エレナ・ダナーン女史の古代アークを紹介している動画は多々あるが、もしこれが事実であるとすれば、人類には輝ける未来があると言える。


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