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私のエンジニアリングマネージャー観
こんにちはchobishibaです。
普段エンジニアリングマネージャーをしています。以前エンジニアリングマネジメントをしながら心がけていること を書いたのですがわりと数年経ち考え方も少し変わったので今版を書いてみました。
これは何か
マネジメントに関わることは孤立無援の孤独なもの、なんでも一人でやらないといけないと思いってしまって大変な思いをしてる人に出会ったり、自分もそんなことがあったので、肩の力を抜いて、いつもの延長線上で今までの力を発揮しながら進んでいってもらえたらと、私がこれまでの案件で思ったことを紹介するエンジニアリングマネージャーことはじめ話です。
マネジメントとは
まずは定義の話。
マネジメントは「管理」とイメージする人も多いかもしれませんが「なんとかする」ものだと私は定義しています。
プロジェクトマネジメントなら、プロジェクトをなんとかする
そのために必要なことをするのがマネジメント
必要なら見積もりや進捗管理をするかもしれないしけど、必ずマネージャーがしなければいけないことではなく、他の人が得意だったり担当をつけない方がうまくいくならそうする。
引っ張っていったほうがうまくいくなら引っ張るし、サポートしたほうがうまくいくならそうする。すべてなんとかしたいものごとと状態次第でやることは変わってくるものと捉えてます。
マネジメントしようとしない
初っ端から逆説みたいなこと言ってますが、寝ようとすると眠れないと近くて、意識しすぎると空回りします。
何のためにこのチームがあって、何がしたいのか、そのために何が必要か
チームメイトは何を求めてるか、それはチームで実現させる必要があるか、どんな方法で実現させるか
このために動いたら、マネージャー「っぽく」なるのでそれでいいと思っています。
一般的にはサーバント・リーダーシップと呼ばれるものかもしれません。
私もエンジニアリングマネジメントできるようになろう!と思ってやったわけじゃなくて、目の前の困りごと解決してたら今ここにいるだけです。
自分を整える
まずはセルフマネジメント
自分の仕事も回せてない人にチームは回せない。一日を見通せない人に来月の見通しはできない…が持論です。
まずは自分の日々の仕事を整えていく方法に集中するところから始めるのがおすすめです。
自分の傾向もこの中で見えてきます。
自分を知る
自分か何か得意で、何が苦手で、何を克服しないといけないか、自分にはどんな傾向があるか客観的に見る。
苦手なことをすべてする必要は無いし克服できないこともあると思います。得意な人に任せばいいんだと思える物はそれでいいし、克服したい、さすがにこれはできないとまずいと思うなら克服するための手段を探せばいいと思います。
自分がどう言うときにだめかを知る
だめパターンを知っておくと入るのを避けられたり、入りかけで戻ってこれます。
私の場合は2つあります。なので全力でこれらを避けようと対策を練ってます。
状態がわからないときを回避
どうやったらわかるか、見える化できるかを考える
例:毎週の変化をサマライズする
先の予測をする(心の準備)しておく
いざとなってから把握しようとしない
まずい状態にハマるのを回避
記録し続けて、兆候を見つけられるようにする
できるだけ初期消火できる方法を探す
炎上前から炎上したときを想定しておく(報告相手、報告方法)
ハマってしまうとろくに頭がまわらず時間だけを浪費してしまうので平時に(炎上前から)消火方法を持っておく
例:相談、リスケ、スコープ調整、ペア作業
測定する
未来への期待ではなく、過去のデータから未来を推測する。そのために今自分やチームが何をどのくらいできるのか把握しておく。
記録によるとだいたい私は毎日17〜20ポイントこなせるようなので(自分のタスクに自分でポイント振ってます)、そのつもりで予定立てたり、大きく上回ったり下回ったときは要因を探します。
仕組みは簡単に
仕組みつくろうというときはやる気に満ちあふれてるのでいろいろ盛り込みがちですが、マックスしんどいときでもできるようにしておくのがポイントです。作ってから減らしたり、1週間試運転してみてふりかえったり。より簡単に、より少なく。
整ってきたら周りを見る
自分のためにやってきたことを徐々に広げていくイメージです。
観察
自分が難しいことを軽々とやってのける人もいれば、びっくりするようなことが苦手な人もいることを観察して知る。
仮設と検証
仮説を立てたら検証する(エラー調査と一緒)
事象がよく見えたらなぜよいのか、それは本当によいのか
悪く見えたらなぜか、それは本当に悪いのか
人が何かを得意そうに見えたら、それは本当に得意なのか聞いてみる
自分のことも疑う
思い込みだけで進まないのが大事だと思ってます。
進捗管理は人にフォーカスしない
タスクにフォーカスする。着手してる人によって忖度しない。
例:タスクが予定通りに完了しそうにない
この人の実力なら巻き返すだろうとは考えない
要因を一緒に洗い出す、それで現状一番いい対処を決める
せっかく「今」完了しそうにないという異常を検知できているのだから、無視しない。
持ちつ持たれつ
チームで仕事するよいところ。得意不得意をうまく組み合わせて適材適所でゴールに向かう。
適材適所し過ぎるとチャレンジする機会が失われるので短期でみると非効率だけど、長期でみたら効率的なことも混ぜる。
何を目的にどういう配置にするのがベストか常にチームで話す。
先をみんなで見る
マネージャーの頭にだけあっても仕方がない説明をサボらない。自分はこういう理由でこんなふうにしたらいいと思ってるけどどうか、こういう理由からこんなことになる、する見込みを立ててるがどうか。先のことをみんなで見てそこに向かう。
マネージャーは孤独になりがちです。なので強制的に皆に同じ景色を見てもらうのが間違いも防げてよいです。
良いところを見る
嫌なところは探さなくても見えるので良いところを探す(人でもものごとでも)。たいていのこと見方を変えればよい面もある。だから我慢するわけじゃなく、良い面側面もありつつと思うと、なにか要望を伝えるときも柔らかくなるし、平和に通せることが多い。
がんばらない
仕組みでカバーできないか考える。頑張るは有限なので、ここぞというときにとっておく。頑張らないといけないのは異常な状態くらいに思っておく。
常に100%で予定を立てない
なにか起きる。起きて当たり前。
100%になっているときは少しでも早く減らして次の突発に備える
結論を出す
なんかこんなふうな雰囲気だな〜で流さない。じゃあ誰が・いつ・どうするを明確にする。
いなくてもよくする
自分がいる状態でうまくいくようにできたら、次はいなくてもよくなるようにすることを考え始める。
いるからなんとかなる状態は居場所があって心地よいかもしれません。
しかし自分がいないと回らない状態はプロジェクトにとっては致命的です。そんな状態にしておくのは怠慢だと自戒を込めて書いておきます。
なんとかなったら次のなんとかなってない場所をなんとかしにいこう!
人それぞれ
更にちゃぶ台返しますが、その人の資質、得意・不得意。すでに習得しているものによって身につける分野や手法は様々なのでここに書いたことが有益な人もいればそうでない人もいて当然だと思います。
なので、なんか私と波長が合いそうだなって思う方は参考にしてもらえたら嬉しいですし、ちょっと方向性合わないなって方は別の方法を実践されるのがいいと思います。目的を達成できるならどんなルートでもいいと思います!無理して人の方法に合わさず自分にあった方法でぜひ楽しいエンジニアリングマネージャーライフを!
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