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生徒さんから「先生は威厳がない」と言われて。

長年、腸セラピースクールの講師をしてきてわかったこと。それは、私には「 威厳がない 」ということ。

威厳とは、近づきがたいほど堂々として立派であること、だそうなのですが、私には、その威厳がまったくありません。

腸セラピースクールの初日から、生徒さんから、ニックネームで呼ばれ、タメ口で話されることはしばしば。

別にこれが嫌だというわけではないのですが、この仕事を10年間やってきて、私なりに自分のメソッドを開発。

生徒さんも全国から参加してくれるスクールになったにも関わらず、なぜこうも威厳がないものかと、考えたことがありました。

生徒さんに、私の威厳のなさを聞いてみると、

「 威厳がないところが先生のいいところじゃない!! 」
「 よくある男性講師みたいに偉そうじゃないのがいいのよ! 」
「 気軽に話せるのが嬉しい 」


と、生暖かく励ましてくれつつも、威厳のなさはしっかりと肯定してくれます。

過去、私もセラピストとして、勉強のために、これまで数々の講座やスクールに参加したことがあり、威厳のある講師の方に何度も出会ったことがあるのですが、確かに話しかけにくい人がちらほら。

小心者の私としては、「 こんな質問しちゃっていいかしら 」とついつい気にして発言を控えてしまったり・・

また、威厳がある講師の方が指導していると、そのオーラや迫力からか「 将来、この先生のように私もできるかしら・・ 」と一人勝手に不安を感じてしまうこともしばしば。

そう思うと、話しかけやすく、そして、生徒さんに必要以上に難しいと思わせない、と思ってもらえる、私の威厳のなさは、生徒さんにとって、良いことかもしれない、と思うように。

また、私には、現在、師匠と言って慕ってくれる生徒さんが数名いるのですが、これまた威厳がないおかげなのか、ハッキリずばずばと私の考えや行動に対して、意見してくれます。

私だったら、「師匠に対してだったら、もうちょっとオブラートに・・・」と思うようなことでも、はっきりしっかり指摘してくれます。といいつつ、これにはいつも感謝しております。

というのは、ものを教える立場になってしまうと、見えなくなってしまう部分も多く、考え方や行動が固定化されてきて、思考のクセのようなものが出てきてしまいます。

それは、もう無意識なので、残念ながら自分では気づくことができません。

が、生徒さんから、意見してくれることによって、ありがたいことに、そのクセに気づかせてもらうことができます。

変化のはやい時代です。学び続けることは変わり続けることだと思っているので、こうした環境に自分を置いていると、まだまだ柔軟に成長ができそうです。

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