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仮面浪人とメンタル③

12月中にこの記事を書きたかったのだが、年末には個人的にキツいタスクがあった。さらに年始には大災害などが起こり、つねに不安状態やうつっぽさが続いて寝込んでいた。
私自身は、幸いなことに災害や事故と無関係の立場でいられているが、テレビやネットで関連する情報を見聞きしつづけることはかなりの精神的負荷だった。
ただでさえ心を取り乱してしまいそうな惨事が立て続けにおこっているのだから、不安障害を抱える他の方々も同じくしんどい思いをされているのではないかと思う。私は年始の予定を調整してひとまずこの1週間は「何もできなくても大丈夫」期間として過ごしていた。

不安とは、おおむね「過去・現在・未来」に属しているかと思う。
私自身、これまでは「過去」を起点にして現在の自分の状況を後悔し、未来も同じように悪い事ばかりだろうと、まだ決まったわけでもないのに苦しむ負のループを起こしていた。今年はせめて過去を起点にして不安になることはやめたいと思う。

さて、前回は仮面浪人をすることを決意するに至る私の家庭事情などについて書いた。今回は時系列でいうと「大学の後期」に、何をしていたのかを書いていきたい。ただ記憶も曖昧な部分も多い。


受験勉強の再開時期

再受験を決意したのは6月ごろだったが、受験勉強の本格再開は夏休みに入って以降だった。7月は大学の試験勉強などでなんだかんだと忙しく手が付けられなかったが、とりあえず日本史など手軽に勉強できる暗記系科目から始めた。

大学の時間割について
後期も引き続き授業は履修して単位を取ったが、このまま残留したとしても進級した際に困らない最低限の履修状況。
 ・週3日各1〜2コマの時間割
 ・出席点がある授業はだいたい5回欠席が上限だったので計画的に欠席
 ・大学の友人知人には再受験することは合格発表まで伝えない
→大学にいく頻度がいっきに減ったので友人と会う機会も減る。若干疎遠になってしまったかな?と私自身は感じてしまっていたが、のちに別の大学に移ることを伝えたら「え?!全然気づかなかった!おめでとう!」と言われたことは嬉しかった。仮面先で知り合った友人の何人かとは大学を卒業した今でも時折遊ぶ。前回の記事ではネガティブなことばかり書いたが、良い出会いもあったのも事実。

勉強場所
授業が無い日は自宅、授業がある日は講義以外の時間は大学図書館、もしくは大学から少し離れたカフェ。「大学図書館で違う大学の赤本を開くのはどうなの?」と気が引けたので、ブックカバーをかけられるテキストのみ使用。カフェについてはVel○ceさんには大変お世話になりました。
あとは通学電車。社会や理科科目をメインだったが、化学基礎の計算問題などは隣の乗客に迷惑がかからない程度に書き込みしながら勉強していた。

使用していた教材
基本的に高3時に使っていたもの。わざわざ新しい教材を購入してやりこなす余裕は、少なくとも仮面浪人の自分には無かった。
去年の自分が理解したつもりだったがアウトプット(=何も見ずに実際に問題を解く)が不足しているところを洗い出して優先的にその単元などを埋めていく、という流れ。苦手な数学は特に重点的に。
二次試験の演習は、毎月某大学受験向け通信教育で添削をしてもらっていた(二次試験で使用する科目のみ)。私は決して几帳面で計画的に物事を行える人間ではないので、規定のスケジュールよりも遅れて提出することはデフォルトだった(規定の提出日を過ぎても一定の期間内なら添削対応をしてもらえる)。

センター試験〜二次試験の時期の過ごし方
年が明けて初週の授業は出席していたが、さすがにセンター試験数日前の授業は欠席していた。通学の満員電車などで風邪やインフルエンザをもらわないかヒヤヒヤしていたのを覚えている。
センター試験会場では予備校で浪人していた高校の同級生が何人もいたのでビビった覚えがある。私はほとんどの高校関係者には浪人せずにそのまま進学している体裁だったので一人で勝手に気まずい思いをしていた。
さらに大変だったのはセンター試験以降だ。センター試験の自己採点&予備校に自己採点結果を提出して、返却された判定結果は現役時の結果と大きく変わらなかった。部分的に若干良くなったかな?程度である。しかし仮面浪人の私には選択肢はないので予定通りの大学に出願手続き。もうやるしかない。
国公立二次試験の対策は1月中旬から本格的に手をつけ始めることになるわけだが、ちょうど1月下旬〜2月頭は大学の試験期間に重なってしまう。ここがとりわけ苦労したはずなのだが、脳のタスク領域が限界だったのかあまり記憶がない。レポート課題は1つあったかなかったくらいで抑えられたが、語学はガッツリ試験勉強が必要だ。
国公立大二次試験の2週間前に第二外国語の動詞の活用を覚えていたことは受験が終わったあとに友人などによくネタにしていた。よくそんなハードなことができたなとつくづく思うが、今となっては笑い話になることが本当に良かった。


仮面浪人をしたことによる現在への弊害

一番頑張った(と思い込んでいる)仮面浪人の時代と今の状況を比較してしまう。
ここで詳細は書かないが、だいたい2年前~数か月前の私は、仕事においても私生活においても顕著に停滞期だった。そんな成人して何年も経っている自分の状況と19歳やそこらの時期を比較しても仕方ない。多少症状の出方が異なるといっても不安やパニックを抱えている点は同じなのに、どうして今の自分は何もできないまま無為に時間を過ごしているのか苦しいことがあった。今はそうした時期を抜けたように思うので、このように記事にできている。


明日・明後日は共通テスト本試験日だ。受験する人たちはまず受験、行き帰りまで無事にこなしてほしい。結果がどうかは受験が終わってから考えることだ。
様々な事情で追試験で受験する人たちもいるだろう。その人たちも、試験日までなるべく落ち着いて勉強ができる環境でいてほしいと勝手ながら考えている。

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