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見えるとか、見えないとか


隣の芝が青く見えることは、
日常茶飯事だ。

分かりやすい何者かになる事は容易く、
また自分を安心させてくれる。

それは精神学的にも言える事で、社会的アイデンティティを確立させることが、他己承認に繋がり、そして自己承認となる。


自分にはどんな魅力があって、何ができて、
そして自分がどれほど自覚できているか。

それを人は“俯瞰”と呼ぶのかもしれないけれど、私たちはその“俯瞰”を、周りから見られる評価に対し、自分自身は15%も分かっていないのが殆どなんだろうな、と思うことがよくある。



何より、私自身が、ずっとそうだった。

例えば、カメラが使えるとか
コピーライティングが出来るとか
イラストが描けるとか
マッサージが出来るとか
動画編集ができるとか
リーダーシップがあるとか

そうした、分かりやすい「何か」を持っている人と自分をどうしても比較しては、そんな「何か」を持っていない自分を悲観して、落ち込んだ。

周りにはこんなに沢山素敵な人たちが居るのに、どうして私には何もないんだろう。そんな現状、自分自身にずっと絶望した。


だから、カメラを練習してみようとしたり
ライティングをかじってみたり
色々試してみたけれど、やっぱりダメで。笑

それらができる人たちを尚更リスペクトしたし、同時にますます自分を卑下していった。


もしかしたら、これを読んでくださっているあなたも、実はそうなのかもしれない。
そんな風に、周りの人やSNSで見かける人たちと自分を比較しては現実に絶望してしまっているのかもしれない。

だけど、私は声を大にして言いたい。

そんなことないよ、と。

大丈夫。
あなたにもちゃんと、青々とした豊かな芝があるよ、と。


例えばそれが、
大切な人を大切に思うこと。
誰かを思い、時間や労力をかけていること。

自分から見たら大したことではないように感じていても、それは周りの人たちにとっては必要なことであり、自分が体感しているよりもずっとずっと、誰かのためになっているのかもしれない。

大切な人のことを、大切に思うこと。
そして、その人が大切にしているものやことを、一緒になって大切にすること。

この気持ちが、何よりも尊く、そして誰もが持ち合わせている訳ではないということを、私は知っている。


その気持ちが、具体的に
誰にどのようなメリットを与えられているかは、自分には見えなかったけれど


“大切な人が大切にしているものを、一緒に大切にすること”

この単純で純粋なことが、どんなに難しく
誰にでもできることではないということを、私は数年の時間をかけて体感した。

だから、自分自身では「何も持っていない」と感じているあなたの芝も、誰かから見たら青いのだ。


私が家事代行というこの活動を通じて伝えたいのは、
そんな風に「自分には何もない」と思ってしまいがちな人たちが日々何気なく行なっていることが、どんなに大変で難しく、そして尊いものであるか。あなたが持っているその真心を、あなた自身がもっと丁寧に慈しんであげてほしい、ということなんだ。

家事とは、誰にでもできることかもしれないけれど、
誰もができるわけでは無い。

家事ができるなんてことは、まさにそうで、その功績が分かりづらく、伝わりづらい。
しかし一方で、家事とは誰もが健やかに日々を過ごすために大切なことで、自分ではない誰かを大切にできる気持ちを持っている人だからこそ、できることだ。
そんな誰かのために自分の時間と体力と、そして心を費やすことができる、そんな心優しい人は、滅多といない存在なのだ。


だから、あなたが当たり前のように日々できていることは、
実は誰もができることではない。
当たり前なんかじゃない。
それができるあなたは、青々とした素晴らしい芝を持っている。


人から言われるのは簡単かもしれないけれど、体感として腑に落とすことが難しいそんなモヤモヤをお持ちでいらっしゃるのであれば、

私たちが一緒に大切にあなたの芝を育てていくので、
いつでもいらしてくださいね。

改めて、私たち家事代行というこの存在が世の中へ伝えたいメッセージが

ただ家事をすればいいだけじゃない
美味しい料理ができればいいって訳じゃない

もっともっと、あなたが慈愛に満ちた毎日を送るための、大切なきっかけを伝える存在になれれば。

と、改めて考えることがあったので、今日はそんな話。
焦らないで、大丈夫だよ。


おしまい。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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