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【御礼】家事代行のNPO・設立1周年を迎えました

毎年11月の第3木曜日は
ボジョレーヌーボ解禁日とのことですが

今年の11月16日(木)は
我らがNPO法人そるなの設立1周年記念日でもありました。

こうして無事に(無事に?)1周年を迎えられましたのも、日頃より応援してくださる関係各者の皆様や、ご利用者・受益者の皆様、そしてNPOメンバーの皆の支えがあってこそだと、心から感じています。
本当に、いつも応援してくださり、また温かく見守ってくださり、ありがとうございます。

私自身、設立した1年前と今とでは
「家庭支援としての、家事代行」との向き合い方やスタンス、価値観などなど随分とアップデートされ、改めてこの「NPO法人そるな」を設立して良かったと噛み締める日々です。

本当に、NPOにして良かった( ´ ▽ ` )
もちろん大変なことばかりで、毎日ヒィヒィしているけれど( ´ ▽ ` )笑、
それでもそるなを設立して、本当に良かったなぁ。


ここでもう一度、原点回帰を兼ねて
法人名である「そるな(soluna)」の由来を説明させていただきます。

そるなとは、ラテン語の「太陽:SOL」と「月:LUNA」を掛け合わせた造語です。
太陽は男性の象徴、月は女性の象徴であることから、その意味は「夫婦」、そして

なくてはならない、かけがえのない存在

であることを大切にしたいという気持ちから、この名前に決めました。


私たちの生活を取り巻く、あらゆる活動には意味があります。
家事のような、いわゆる“無償労働”と呼ばれる働きも、私たちの生活基盤を支える上で、必ず“なくてはならない、かけがえのない存在”なのです。

しかしながら特に日本では、これら“無償労働”が女性に偏りがちであり、またこの労働へ対する社会的地位や評価はまだまだ高くありません。

社会と共に生きていく上で、それぞれが役割を担っているのに
その相互評価に優劣がついてしまうのは、何故なのでしょうか?
皆がうっすらと気づいていながらも、その明確な姿がない故に、これらの問題解決はずっと先延ばしにされ続けてきたような、そんな気がしてなりません。

生活をする上で、誰かがやってくれること。
中でもそれが「女性である」という理由だけでやらざるを得ない状況を迫られてしまう人がいたり、または善意的な取り組みに対し「当たり前である」と、その善意を他人に吸収されてしまうことがあったり。
“家事“における私たちの価値観について、本当にそのままでいて良いのだろうか?という問いを持ち続ける為に、私たちは活動しています。


また、私たちがこれら家事代行を
「家庭支援」の元に取り組むことにも理由があります。

私たちが子どもから大人へと成長し、社会と共存して生きていく上で必要な「非認知的スキル(別名 社会情動的スキル)」、つまり「他人と思いやりを持って生きていく力」は、幼少期に過ごす生活環境が影響していると、OECD(経済協力開発機構)の研究からも分かっています。

引用 ベネッセ教育総合研究所HP より


1990 年代後半に共働き世帯の割合が専業主婦世帯の割合を超えて以降、約 30 年の年月を経て、今や男女共働きは、私たちにとって当たり前と化しました。
しかし一方で、家庭内の家事・育児に関する一人ひとりの意識変革やジェンダー意識はまだまだ浸透していません。

引用『令和2年版 厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える』より


仕事に子育て、そして家事。
私たち大人はタスク過多な毎日を過ごしています。
保護者・養育者の精神的な余裕がなくなっては、共に生活する子どもたちにとっても良い生活環境とは言えません。

しかしながら、家庭内の役割分担に関しては、各個人の采配に委ねられがちな現状が依然として続いています。そしてそれは、一般教養として教育を受ける機会がある訳ではなく、各個人が生まれ育った家庭の歴史や価値観に依存しているのです。


「社会に生きづらさを感じる」
「自分に自信が持てない」
「人を信頼することができない」

そんな風に、大人になった後も私たちを苦しめ続ける、現代社会の“生きづらさ”の根幹には、時代と社会の変化についていけなかった、家庭の生活環境が関係しているのではないでしょうか。

私たち NPO 法人そるなは、家事代行サービスの普及により、まずは養育者を支援します。掃除の代行、料理作り置きの代行を通じて、精神的な安心や、時間と心のゆとりを取り戻すお手伝いをしているのです。

時には、利用者の皆さんが日頃から抱えている
「自分たちの子育ては正しいのだろうか?」
というような、漠然とした不安にも耳を傾け、利用者が慢性的に感じている日常のお困り事に寄り添うことが必要だと、日々自分たちに出来ることを考えながら家事代行のご自宅へ伺っています。

「コーヒー1 杯分の自分の時間が持てるだけで、今日は子どもに優しくなれる気がする。」

「専業主婦として、日中は乳児の子どもと 2 人きりで過ごしている。人と会話ができるだけで、涙が出るほど嬉しい。」

「今日は穏やかな午後を過ごすことができそうです。」

これらは実際に家事代行サービスをご利用いただいた皆さんからいただいた感想の一例です。日常の細やかなストレス軽減の積み重ねが、ご家族全体の生活環境を支える事に繋がり、結果、子どもたちが健やかに育つことができる生活環境をつくるのだという思いから、私たちは「家庭支援のための家事代行」として、これからもサービスの向上に励んで参ります。

設立から、あっという間の1年間でした。
しかしながら、こうしてNPO法人にしたことで、3年半続けてきた個人事業主時代には巡り合えなかったような方々との出会いに恵まれ、ご利用者の皆様との関係を構築し、そして心づいよいNPOメンバーにも恵まれ、こうして日々の活動ができています。

だから、本当に、
そるなを設立して良かったと

無事にこの場所を1年間守ることができて良かったと

心からそう感じています( ´ ▽ ` )


きっとこれからも私たちにできる様々な「家庭支援」を考えて活動していくでしょうが

基点となるスピリットはこれからも見失わず

なくてはならない、かけがえのない存在

人知れず、大切な人の為に日々奮闘される皆さんの味方でありたいな、と
そう思いながら、今年のボジョレーをいただいたのでしたとさ。


最後に
私たち家庭支援のための家事代行・NPO法人そるなは
(子育て中の)ご利用者からの料金を最低限にすべく、自社独自の割引サービスを実施しています。

そのため、皆様からの運営費により、日頃の運営人件費を捻出しています。
以下のページに、私たちの詳しい活動内容がございますので
ぜひご一読いただけますと幸いです!


本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!
引き続き、私たちをどうぞよろしくお願いいたします^^


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