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私の住む八戸では、7月31日~8月4日までの5日間、八戸三社大祭という祭りで山車運行が行われます。


地元の祭りに参加し、感じたことをしたためたいと思います。

・人手不足という問題


私自身、今回が息子をつれての初参加となりましたが、お囃子の太鼓、笛の人数が、自分の子どもの頃に比べると、少なくなったなぁと感じました。これは、少子化の波に加えて、4年ぶりの開催ということもあり、つながりが切れてしまったという問題が浮き彫りになりました。また、私の山車組は、参加費3000円(半纏レンタル料込)でしたが、価格高騰の波の中、この参加費も高いハードルになっているなぁと。ただし、この参加費は、子どもたちの食事代や飲み物代など、必須な出費なので、参加費なしにすれば?という簡単な問題ではありません。
そして、作り手など大人の人手不足も感じました。私自身は、山車制作に携わっていませんが、GWあたりから山車小屋を組み立てはじめ、地道に毎日毎日夜遅くまで制作しているのを目にしてきました。細かい事情はわかりませんが、人が増えることで、山車制作の負担も減らしたいと、解決策が浮かばない他人事状態ですが、感じました。そして、平日開催の5日間ということで、職場の理解も必須かなぁと。新聞を見ると、企業側が、全面的にバックアップする体制を組んでいる形もちらほら。世界に誇る山車文化の継承は、職場の理解なくしては、持続可能ではないので、今後の課題かなぁと。

・高校生が育つ場


小学校教員である私は、息子を含め、参加している子供たちの様子を無意識にも追っています。そんな中で、うれしいのが、高校生の活躍。私の山車組には、5名ほどの高校生がいましたが、お囃子練習の段階から、小学生に向けて太鼓の叩き方やご褒美のアイスタイムで、列を作って並ぶように声掛けをしたりと、人と人の縦のつながりが生まれる瞬間がありました。祭り本番でも、適宜給水を促してくれる高校生、移動の時に背中を押してくれる子も。こうした縦のつながりを生む場、高校生が育つ場って、減ってきたなぁと。お兄さんやお姉さんにあこがれを持つ場としても、お祭りってとってもいいなと感じました。

・あこがれを持つ場


大太鼓は、高校生以上にたたく権利があります。初参加の長男坊(小5)は、必死に大太鼓の叩き方をまねていました。
「お父さん、俺、大太鼓叩いてみたい。」
最終日には、そんな発言も長男から聞きました。
これが、祭りを継承していく一つの大事な要素なんだなぁと。

・一体感


八戸えんぶりでも感じたことですが、参加し、当事者となることで、参加者との関係がぐっと近くなりました。山車づくりの方々は、家族といってもいいぐらいの距離感で会話していました。すごくアットホーム。
そして、もう一つの一体感はというと、盛り上がったお囃子です。スピードアップをして、どんどん太鼓が速くなり、それに合わせて笛も加速する。
山車が揺れ動き、声も最高潮。
私自身は、笛での参加でしたが、この瞬間が最高に楽しい瞬間でした。
あぁ、参加してよかった!

・ゴミ拾い


お祭りと切っても切り離せないのがポイ捨てのごみ問題。すごいことに、7月中旬に行われた七夕まつり翌朝と比べて、三社大祭翌朝の街は、本当にきれいです。理由が分かりました。
①山車組が、それぞれ自分の山車組近辺のごみを拾ってから山車を撤収していました。
②翌朝には、各山車組の有志が、街のごみ拾い活動に脚を運んでいました。
立つ鳥跡を濁さずの精神、本当に素敵でした。

・夏は男を成長させる


お囃子練習からずっとかかわっていた方に、最後の挨拶をしたら、息子にテンションMAXで言いました。
「夏は男を成長させる!」
男だけに限らず、夏の祭りは、様々な成長を人に与えてくれるなぁと感じた瞬間でした。

・まとめ


というとで、参加することで見えてくる祭りがありました。
来年も参加します!
皆さんも、お祭りを見るだけでなく、参加してみませんか!?

https://www.instagram.com/kamikumichou_wakamonoren/


しんちゃん@三浦真司

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